勝又壽良のワールドビュー

好評を頂いている「勝又壽良の経済時評」の姉妹版。勝又壽良が日々の世界経済ニュースをより平易に、かつ鋭くタイムリーに解説します。中国、韓国、日本、米国など世界の経済時評を、時宜に合わせ取り上げます。

    2025年05月

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    トランプ米国大統領は就任100日を迎えたが、世論の支持率が急落している。ほとんどの大統領が、就任1年目に支持率は多少低下する。だが、トランプ氏の場合は大統領としての「ハネムーン期間」が突如、終焉を迎えるという異常な形となった。これは、米国への信頼を傷つけるものでもあり、ドル相場が急落する事態となった。

    ドル資金の流出は、今後も止まらないとの観測が多数を占めている。25年1~3月期のGDP速報は、前期比マイナス0.3%へ落込んだ。トランプ関税を前にした、駆け込み輸入急増が主因である。今後、この一時的な要因は消えるとしても、トランプ政権の不確実性増大と、関税負担の上昇による物価上昇によって、年末までに再びGDP成長をマイナスに引き戻されるとの見方が有力だ。こうして、ドル安基調が続くのだ。


    『ブルームバーグ』(5月1日付)は、「22年以来の大幅ドル安、オプション市場は下落継続示唆-米資産売りで」と題する記事を掲載した。

    ドルは、4月に2022年以来の大幅下落を記録した。世界中の投資家が米国資産の保有を減らしたことが背景。オプション市場ではさらなるドル安の兆候がうかがわれる。

    (1)「ブルームバーグ・ドル・スポット指数は4月に4%近く下落。トランプ米大統領による混乱に満ちた関税措置で世界の市場に動揺が広がり、米国の株式と国債が売られた結果だ。オプション市場の動向を見ると、来年にかけてのドルを巡るセンチメントは20年以来最もネガティブとなっており、一段のドル安へのプロテクションに対し強い需要がある。米関税措置のこうした影響を受け、世界の準備通貨であるドルが引き続き資金の安全な逃避先であるかどうか、投資家の間に疑念が浮上している」

    これから来年にかけて、ドルを巡る信頼感は20年以来最も否定的になっている。為替相場、帰するところ国家への「信頼感」である。米国経済への信頼が揺らげば、ドル安に転じて当然である。金利差とか貿易収支とか、技術的言葉で為替を議論しているが、その根底にあるのは、米国経済への信頼感である。それが、ドル相場を左右しているのだ。


    (2)「複数の銀行のモデルでは、企業や資産運営会社からエクスポージャー調整のため月末のドル買いの可能性が示唆されていた。だが、今週ドル安が進んだことでこうした疑念は深まることになった。カルミニャックの投資委員会メンバー、ケビン・トゼ氏は「4月の相場動向は『通常のレバレッジ解消』というよりも、『米国からの内外リアルマネーの静かな流出』といった様相が色濃い」との見解を示した」

    銀行モデルでは、4月末はドル高になると予測されていた。現実は,逆の結果になっている。米国から資金流出が起っているからだ。

    (3)「4月の混乱は、ドル資産にあまりにも多くの資金を投入することのリスクを浮き彫りにした。月末は通常、資産運営会社がパフォーマンスに基づいて資産の精査・調整を行い、輸出企業ではエクスポージャーを管理し、Ⅰ日当たり7兆5000億ドル(約1073兆円)規模の外国為替市場で大規模な資金フローが生じる時期だ。今回の場合、米国資産の不振を受けて資産運営会社や輸出企業はドル買いに動くと見込まれていた。バークレイズやクレディ・アグリコルのモデルでもドル買いの可能性が事前に示唆されていた」

    4月は、季節的に大規模な資金流入が起こる時期であった。それが、逆転したのである。すべての為替相場モデルが,外れる結果になった。


    (4)「市場参加者によれば、28日の資金フローはポジティブなものだったものの、ドルは0.5%安となり、今週は週間ベースでも下落の方向にある。これは月末のドル買いをドル売りが上回ったことを示唆しており、市場の行動がシフトした可能性がうかがわれる。インベスコ・アセット・マネジメントのグローバル市場ストラテジスト、デービッド・チャオ氏は、「一段と広範にわたる構造的な力が作用していると考えられ、長期の投資家は特に『米国例外主義の終わり』を目にしているのか、全般的な『脱ドル化』のテーマであるのか特に意識すべきだ」と語った」

    為替市場で、広範にわたる構造的な変化が起っているという。これは、「ドル・スマイル論」で説明がつく。米国経済が、回復過程か成長過程であれば「ドル高」に。逆に米国経済が下降過程に向っていれば「ドル安」である。現状は、後者のドル安局面に向っている。

    (5)「トランプ政権の通商政策の影響は、1~3月(第1四半期)の実質GDP(国内総生産)でも顕在化した。関税発動前の記録的な輸入急増で純輸出が落ち込み、22年以来のマイナス成長となったことで、米国例外主義はさらに揺らいだ。マニュライフ・インベストメント・マネジメントのシニアポートフォリオマネジャー、ネイサン・スフト氏は、「ほんの数週間前に比べても関税について多くの事項が明らかになったが、引き続き高度の不確実性があり、こうした不確実性がハードデータに表面化し始めたばかりだ」と論評した」

    肝心の米国GDPは、下降過程へ突入している。ドル安は、始まったばかりとみるべきであろう。これまでのドル高「幻想」を投捨てるべきなのだ。ドル安は円高である。異常円安の幻影を引きずってはなるまい。


    テイカカズラ
       

    持久戦持ち出す中国
    近隣国は面従腹背へ
    米は対中貿易包囲網
    5月から休業体制へ

    米国の相互関税に端を発する米中貿易戦争は、互いに傷を付けあっている。米国が中国へ145%、中国は米国へ125%とそれぞれが常軌を逸した高関税による潰し合いの「遺恨試合」である。中国は、米国へ一歩も引かない姿勢をみせて内外へ「強い習近平」を演じてみせている。だが、国内の輸出企業は5月1日以降、長期休業の状態へ追い込まれる。米中関税戦争は、中国の「敗色濃厚」である。中国は、メンツを捨て話し合うことが傷を浅くするであろう。

    米国トランプ大統領は、ワシントンに陣取り各国の交渉団を受入れている。一方の中国の習近平国家主席は、自らベトナム、マレーシア、カンボジアなど近隣3ヶ国を訪問して「地盤固め」に躍起である。習氏の今年初の外遊は本来、東南アジアにおける自国の影響力を示すことが目的であった。それが、トランプ相互関税で急遽、「米国への対抗」という事態になった。


    米国の相互関税は、自国の貿易赤字解消が主目的である。だが、隠された目的は同盟国・友好国を「対中貿易包囲網づくり」へ参加させることだ。現に、日本に対しても対中輸出抑制に協力するように迫っている。米国は、90日の相互関税実施延期という「あめ玉」を与えながら、鉄鋼、自動車などに25%という高関税はそのままにしている。

    米国は、最大の同盟国である日本に対してすらこういう「無慈悲」な要求を突きつけている。これは、「shock and awe(衝撃と畏怖)」と呼ばれる軍事作戦の一つとされる。関税で衝撃を与え、突然、「相互関税」を一時停止して3か月の猶予を与える。他国を安心させて、交渉で目的を実現する手段に使うものだ。同盟国へは、失礼極まりない姿勢であるが、1971年の「ニクソン・ショック」以来、同じ手法を繰返している。

    トランプ氏は、ニクソンの信奉者である。こういう荒技を使うことに何のためらいもないのだろう。だが、そこには米国の強い意志を感じ取るほかない。基軸通貨国の米国が、同盟国すら「嵌めて」目的を達成しようとしているのは、最終的に中国を貿易包囲網によって封じ込める戦略をとっているからだ。


    米国は、超長期の視点で対外戦略を組立てる國である。1911年、対日包囲網づくりで「オレンジ計画」をつくった。太平洋で米国と覇権争いをする國は、日本であると想定したのだ。ハワイ・フィリピン・東京の三角点を結んで、日本攻略戦略を立てた。ABCDラインとされる日本への経済封鎖は、日本軍の満州(中国)撤兵を要求するテコであった。米国が、日本の開戦30年前に対日戦略を構築していたことに驚くほかない。

    この伝で言えば、今回の米国による対中貿易包囲網づくりは、短期で終るものでなく長期の構えであることを強く認識すべきだ。中国が音を上げるまで続けるであろう。

    持久戦持ち出す中国
    中国は、米国の戦略に対して「持久戦」で対抗する姿勢だ。中国外交部は4月29日、SNSで「米国に屈服しない」と宣言した。この持久戦は、毛沢東の革命論によるものだ。その淵源は、孫氏の兵法である。中国の外交戦略の規範は始皇帝であり、軍事戦略は孫氏の兵法だ。2400年変わらない旧態依然の戦略に従っている。


    毛沢東の持久戦は3段階を踏むものだ。
    第1段階は、敵が攻め込んできても決戦を避け、守りに徹する。
    第2段階は、敵と対峙しながら周囲に味方をつくり、中国に有利な国際環境を創出する。第3段階は、敵の体力が弱まったところで一気に反撃に出る。

    習近平氏の行動をみると、現状は持久戦の第2段階であろう。高関税政策が、米国経済も痛めつけるという前提に立っている。習氏は、2008年のリーマンショックをみて、米国経済がピークを付けたと判断するに至った。この結果、米国はすでに「衰退過程」に入っていると認識しているのだ。過去の習氏の発言でも、これを裏付けられる。

    習氏は具体的に、米国における製造業のウエイトが下がり、第三次産業のITへ大きくシフトしていることに注目している。習氏は、製造業が国家経済の根幹とみているのだ。事実、「中国製造2025年」で、米国製造業へ接近する姿勢を滲ませている。習氏が、ここまで製造業に拘るのは、「持久戦:第3段階」で米国へ反撃戦争を行う意図であるからだ。軍事力=製造業という認識に立っている。


    習氏は、経済政策の目的がGDP全体の均衡ある成長発展とみていない点に特色がある。最終の持久戦において、中国が米国に軍事勝利を収めることに置いているのだ。この戦略によれば、製造業の「強化・肥大化」が不可避となる。現在、製造業へ補助金を湯水のように与えて強化している理由は、製造業強化による米国打倒にある。

    中国は、個人消費が40%未満で著しい不均衡経済である。それでも是正の動きをみせないのは、米国と戦うことが国家目標であるからだ。戦前の東条英機と陸軍若手将校は、「聖戦完遂」として米国と戦うことを最上の戦略と位置づけていた。習近平氏は、これと寸分も違わない目標を持っている。持久戦の最終段階で、米国に勝つことだ。

    習氏の「製造業肥大化」戦術は、補助金を軸にした過剰投資→過剰生産→過剰輸出に現れている。他国からいかなる非難を浴びても、ダンピング輸出を厭わずに続けなければ、製造業肥大化戦術は継続できない仕組みになっている。米国は、この中国の輸出戦術に「待った」をかける手を打ち始めた。これが、米国の対中貿易包囲網づくりの狙いである。
    (つづく)

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    https://www.mag2.com/m/0001684526



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    韓国で上位500社の大企業が、ここ3年間に営業利益で利子費用を払えない企業が2倍以上も増えたことが分った。内部留保が少ないことから、綱渡り経営を余儀なくされている。「貴族労組」と言われる戦闘的な賃上げ行動が、利益を根こそぎ「搾取」している結果だ。この状態では、これから始まる「暗いトンネル時代」を耐えることは不可能であろう。韓国経済は、大きな曲がり角に立たされている。

    『朝鮮日報』(4月30日付)は、「韓国500大企業の7社に1社は『ゾンビ企業』、大至急思い切った対策が必要だ」と題する社説を掲載した。

    (1)「営業利益で金利も払えない、いわゆる「ゾンビ」と呼ばれる企業がここ3年で2倍以上に増えた。2021年には500大企業全体の7%(34社)だったが、それが24年には15%(73社)と2倍以上に増加した。うち20社は、3年連続でゾンビ状態から抜け出せないという。造船、保険、公企業を除く多くの業種でこの問題が表面化しており、とりわけ業績の悪化が続く石油化学は昨年の利子補償倍率(営業利益を支払利息で割った指標)がわずか0.64にとどまった」


    韓国では、従来から「ゾンビ企業」が話題になってきた。それでも、大幅賃上げが止まらず、労組の要求するままの賃上げ状態が続いている。会社側が、労組の要求を受入れなければ、「暴力的手段」に訴えるという凄さだ。警察は、こういう事態を見て見ぬ振りして放置しており、とりわけ「左派政権時代」の悪弊が企業体質を蝕んでいる。事態は,深刻である。最低賃金引上げが、大企業の賃上げに連鎖するという不思議な組み合わせになっている。今後の低成長時代に、韓国企業は適応不可能であろう。

    (2)「500大企業がこの状態であれば、それ以外の中堅・中小企業の経営状態はさらに深刻だろう。実際に中堅企業748社を対象に金融面での問題について聞き取りを行ったところ、28%は今年の資金繰りが昨年よりも悪化したと回答しており、改善した中堅企業はわずか10%にとどまった」

    大企業の大幅賃上げが、中堅企業や中小企業による大企業への納品価格を押下げている。大企業は、賃上げ原資の一部でも納品価格の引下げでカバーしようとしているのだ。こうして、大企業と中堅企業・中小企業との賃金格差が拡大している。これが、大企業への就職熱を煽り、受験競争過熱化という一連の社会矛盾を引き起こしている。韓国は、矛盾の坩堝と化しているのだ。


    (3)「関税戦争の影響で世界的な景気後退への懸念が高まる中、韓国企業も経営のスリム化に取り組んでいるが、それだけでは十分ではない。これまで内需の不振が続く中でも輸出が経済を支えていたが、今や輸出環境まで悪化し出口が見えない状態だ。今後経済を持ちこたえさせるには、厳しい構造改革と企業に対する規制緩和、労働市場の先進化など、今からでも根本的な対策に取り組まねばならない。現在の状況はアジア通貨危機前後の時期に多くの企業が生存の危機に追い込まれた時と変わらない。当時が急性のショックだったとすれば、今は構造改革を先送りしたことによる慢性疾患であるため、回復はむしろ一層難しい」

    「構造改革と企業に対する規制緩和、労働市場の先進化など、今からでも根本的な対策に取り組まねばならない」と指摘している。その通りだが、左派勢力によってすべての改革がストップしている。ユン前大統領が、暴走したきっかけは、韓国左派勢力へ対抗する手段を誤ったことにある。

    (4)「韓国産業銀行はこれまで25年にわたり保有してきたハンファオーシャン株(元大宇造船海洋)の19.5%を売却する計画だという。2022年にハンファに大宇造船海洋を売却したのだが、今回残りの株も売却するというのだ。K造船業が復活したためハンファオーシャン株はここ6ヶ月で3倍以上高騰した。SKハイニックスやハンファオーシャンの復活から分かることは、一時的に企業業績が悪化した場合、早急に構造改革に取り組み企業を再生させることがいかに重要かという点だ。復活に向けた企業の自助努力や市場での買収・合併以外にも、政府の長期的な産業構造改革戦略が求められている」

    韓国は、規制緩和と構造改革を行うことが唯一の「生き延びる」策である。だが、左右両派の政治対立で、これが不可能な状態に陥っている。100年以上も前になる朝鮮李朝時代の政治対立が、現代にまで持ち越されている感じである。




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    中国は、対米関税戦争で「最後まで戦う」と口先で勇ましい発言を繰返している。だが、高関税で米国からの受注が落込んでおり,4月の製造業PMI(購買担当者景況指数)は、あっさりと好不況の分岐点の50を割込んだ。49.0と3月の51.5から急落の憂き目にあっている。米中関税戦争が終らない限り、製造業PMIが50を回復することはない。長期不況へ落込む。

    『ブルームバーグ』(4月30日付)は、「中国製造業活動が23年12月以来の低水準-米関税打撃、刺激策求める声」と題する記事を掲載した。

    中国の製造業活動が4月に縮小し、2023年12月以来の低水準にとどまった。トランプ米政権の対中追加関税による影響が早くも浮き彫りとなっており、迅速な政策強化を求める声が広がっている。


    (1)「国家統計局が30日発表した4月の製造業購買担当者指数(PMI)は49。ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は49.7、3月が50.5だった。トランプ政権が中国からの輸入品に145%の高関税を課した後、今回のPMIは中国経済の動向を示す初の公式データとなる。対中追加関税は昨年の経済成長の3分の1近くに寄与した輸出に大きな逆風となりそうだ」

    輸出は、昨年の経済成長率の3分の1近くに寄与した。それだけに、米国の145%関税が製造業PMIを直撃した形だ。

    (2)「モルガン・スタンレーの中国担当チーフエコノミスト、邢自強氏はブルームバーグテレビジョンで、「予想以上に悪い結果だ。関税による影響が出始めたことを示している」と分析。今四半期の大幅な景気減速を見込んでおり、それが新たな刺激策の引き金となる可能性があると指摘した。貿易戦争を受け、UBSグループやゴールドマン・サックス・グループなどはここ数週間で、中国の25年の国内総生産(GDP)成長率見通しを約4%、あるいはそれ以下に引き下げた。貨物輸送は落ち込んでいる。最大60%減る可能性があるとの推計もあり、中国の輸出企業にとっては警戒信号だ」

    今年の輸出は、昨年に比べて最大60%の減少予想まで出ている。PMIは、今後も低迷状態が続くであろう。


    (3)「製造業PMIの新規輸出受注は22年12月以来の低水準にとどまり、低下幅も同年4月以来の大きさとなった。22年4月は上海市が新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)に入っていた時期だ。また、雇用指数は昨年2月以来の低水準で、当局には労働市場の安定化に向けた圧力が増している」

    米国の145%関税が、新規輸出受注を直撃している。22年12月以来の低水準に落込んだ。

    (4)「輸出業者への圧迫を和らげるため、中国政府は今週、苦境にある企業の資金繰り支援や国内消費の底上げに向けた計画を打ち出した。ただ、大規模な経済刺激策の発表は見送っており、3月上旬に承認された景気対策の執行に軸足を置いている。オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)のシニアストラテジスト、邢兆鵬氏は中国当局が今後2カ月で、関税による影響を部分的に相殺するため、的を絞った対策を講じると見込んでいるが、貿易対立の長期化を見据えて政策的な余地も残すとの見方を示した。国家統計局の趙慶河氏はPMI低下の要因として、前月からのベース効果や「外部環境の急激な変化」を挙げた。貿易戦争に勝者はいないとの政府の立場を改めて強調し、米国や英国、日本など主要国でも製造業活動の減速がみられると発表文で指摘した」

    政府は、輸出減をカバーする大規模対策を見送っている。一方では、「米国へ屈しない」と声明を出している。どうする積もりなのか。


    (5)「民間指標の財新製造業PMIは4月に50.4と、エコノミスト予想の49.7を上回った。前月から伸びたことを示しているが、拡大ペースは鈍化した。財新PMIはより小規模で輸出型の企業の動向を反映する傾向にある。財新智庫の王喆シニアエコノミストは「米国の関税引き上げが外需に打撃となり、新規輸出受注は23年7月以来最も速いペースで減少し、4月の新規受注全体の増加もごくわずかだった」とコメントした」

    民間指標の「財新」製造業PMIは50を上回ったが、新規輸出受注は23年7月以来最も速いペースで減少している。こちらも5月指標では、確実に50割れとなろう。





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