現代自動車は、人型の産業用ロボットの大量導入を計画している、労組は、労使の合意がなければ反対と表明して「導入反対」を表明した。韓国労使は、ドイツの労使「共同決定法」に似た「労使協議制」が存在する。企業の経営に関わる重要事項――たとえば設備投資、人員配置、労働条件の変更など――について、使用者と労働者代表が協議する建前だ。現代自動車は、この労使協議制に基づき産業用ロボット導入について、どういう結論になるのか。産業用ロボット導入は、世界の趨勢になっている。
『レコードチャイナ』(1月26日付)は、「現代自の労組が宣言『人型ロボットの導入は認められない』=韓国ネット『クビを切ってしまえ』」と題する記事を掲載した。
韓国メディア『毎日経済』(1月22日付)は、「現代自動車の労働組合が次世代ロボット『アトラス』の導入を阻止するため、全面戦争を宣言した」と伝えた。
全国金属労組現代自動車支部は22日、「海外への生産移管、新技術導入(ロボットによる自動化)、労使による合意のない一方通行は絶対に容認できない」とする声明を発表した。その中で、「大量生産や現場投入による雇用への影響が予想される」として、人型ロボット「アトラス」は「労使の合意なくして1台も導入させない」と宣言した」
(1)「アトラスは、現代自動車グループ傘下の「ボストン・ダイナミクス(BD)」が開発。先ごろ米ラスベガスで行われた世界最大級の家電・IT見本市「CES2026」で初公開した。現代自グループは2028年までにアトラス3万台を量産し生産現場に投入する計画を明らかにしている。1台当たりの価格は約2億ウォン(約2000万円)と予想されるが、毎日16時間、2人分の作業を行えば、初期投資は1年で十分に回収できるという」
アトラスは、身長約189cm、体重約91kgで、360度回転する関節を持ち、自然な歩行や精密作業が可能な設計である。人型であるから「人型ロボット」呼ばれるが、フィジカルAIがまだ実用化されていない段階だけに、正直正銘の人型ロボットではない。定型型業務を行う段階だ。それでも、大きな省力化効果があるので、労組としては労働者が現場から排除される危惧の念を持っているのであろう。
(2)「この記事に、韓国のネットユーザーからは「設備の導入も労組の許可を取らなきゃダメなのか?まるで逆パワハラだな」「本当につらい思いをしている労働者も多いだろうけど、ほとんどの国民が『労組』と聞いて悪いイメージを持つのは、こちらの皆さんのおかげ」「スパッと(組合員の)クビを切っちゃえばいいんじゃない?」「労使関係が決裂したら、組合員は全員、立ち入り禁止にして、アトラスを稼働すればいい」「ロボットが作業すれば原価が下がって車の値段も下がる。あんたたちの人件費のせいで現代自の車は値段がつり上がったんだよ」などのコメントが寄せられている」
労組が懸念しているのは、こうしたロボットが「人間の代替」として大量導入されることで、雇用の質や量が根本的に変わることだ。韓国ネットは、こういうロボットの持つ意味を十分に理解せず、「無責任」な発言をしている。韓国労使には、「労使協議制」があることを知らない結果であろう。




