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韓国が、執拗なまでに福島第1原発事故による放射性物質垂流し説を世界中に拡散させている。WTO(世界貿易機関)において、韓国が福島県を含めた近隣各県の海産物輸入規制で「勝訴」したことで、根拠十分と居直っている結果だ。WTO上級審が、日本提出の資料で「無害」を認めたものの、韓国側でなお懸念があれば輸入規制してもやむを得ない、という曖昧な内容であった。

 

韓国は、これを盾にとって日本の海産物のみならず、野菜や米まで「放射性物質疑惑」をまき散らしている。日本人が、何らの健康被害も被っていないにもかかわらず、なぜ韓国がここまで騒ぎ立てるのか。それには、理由があるのだ。

 

韓国市民団体は、過激な反原発運動を行い文政権に原発廃止を実行させた。この反原発運動では、福島第1原発事故を過大に宣伝して、放射能による犠牲者が出たと噓八白のパンフレットを韓国全土にばらまいた。韓国原子力学会は、このパンフレットが非科学的で事実に反していると指摘するほどだった。市民団体は、自らの噓言をカムフラージュすべく、学会へ乗り込み謝罪させた上に、学会発表を取り消させる「暴挙」を行なった。

 

韓国市民団体は、福島第1原発事故を過大に扱い、韓国国内で自らに向けられる批判を封じる必要に迫られている。こうして、今後永久に「福島原発問題」を「慰安婦問題」同様に過激に取り上げてくるであろう。

 


『中央日報』(12月29日付)は、「福島海洋排出、「韓国の100分の1」文大統領にデータ突き付けた安倍首相」と題する記事を掲載した。

 

安倍晋三首相が24日に中国の成都で開かれた韓日首脳会談で文在寅(ムン・ジェイン)大統領に「福島第1原発から排出される水に含まれる放射性物質の量は韓国の原発の排水の100分の1以下だ」と話したと産経新聞が29日に報道した。韓日関係筋の話として報じたもので、「福島第1原発事故後、韓国が福島県の水産物をはじめとする日本産食品の輸入を禁止していることを念頭に、科学的な議論を行うよう求めた形だ。文氏は反論しなかったという」と伝えた。

(1)「新聞は、「福島第1原発では現在、原子炉建屋に流れ込む地下水を減らすために設置したサブドレン(建屋近くの井戸)からで地下水をくみ上げ、浄化後、基準値を下回ることを確認した海洋に排出している」とした。産経は日本政府の関連小委員会資料を引用し、「2016年のサブドレンからのトリチウム排出量は年間約1300億ベクレル。一方で韓国の主要原発である月城(ウォルソン)原発が16年に液体放出したトリチウムの量が約17兆ベクレルで、約130倍だった」とした。倍首相が会談で念頭に置いたのは、このデータ比較だったとみられる」

 

トリチウムは、排水処理をしても最後に残る物質である。微量であれば、人体になんらの悪影響も与えないものとされている。韓国の月城原発が16年に液体放出したトリチウムは、日本の約130倍だったという。韓国自身がこういう状態にもかかわらず、あたかも日本が危険行為を行なっているように「悪宣伝」するのはきわめて遺憾だ。

 

(2)「産経は、「福島第1原発の周辺海域や外洋の状況をめぐっては、国際原子力機関(IAEA)が『放射性物質濃度は上昇しておらず、世界保健機関(WHO)の飲料水ガイドラインの範囲内にある』と評価している」と主張した。産経によると安倍首相は文大統領にこうしたIAEAの評価をともに説明し、「科学的に冷静な議論が行われるべきだ」と訴えた」

韓国側によると、日本が極悪非道な「放射能隠し」をしていると宣伝している。次の『ハンギョレ新聞』記事(12月25日付)は、あたかも重大なことが行なわれるというニュアンスで報じている。

 

「福島県から出荷される牛肉に対する放射性物質検査が、来年から「全数検査」から「サンプル調査」方式に緩和される見通しとなった。 福島県は牛肉を得るために飼育する「肉牛」について、2011年から行ってきた全数検査を来年以降はサンプル検査に変更する案を示したと、朝日新聞などの日本のマスコミが24日報道した。来年1月にこのような方針を正式に決定する予定だ。やはり全数検査をしてきた福島の近くの岩手、宮城、栃木の3県も、飼育する牛に対する放射性物質汚染度検査を緩和する動きを見せている」

 

韓国にして見れば、ずっと「悪い状態」が続いて欲しいという感じが滲み出た記事である。


(3)「新聞は、「今年はバーレーン、コンゴ民主共和国、ブルネイが日本産食品の輸入規制措置を撤廃、欧州連合(EU)も検査証明書の対象地域・品目を縮小した」と指摘した上で、「韓国は輸入規制を緩和に動くどころか、逆に一部で放射性物質の検査を強化した」とした。

 

韓国は、「隣家の不幸が最大の愉しみ」という感じで、原発被害を過剰に取り上げている。だが、下線を引いた国々では、輸入規制を撤廃したり、縮小する措置を講じている。韓国は、東京五輪における韓国選手団の食材は、韓国から持ち込むという非常識なことを言っている。あくまでも、日本のイメージを傷つけようという魂胆であろう。それは逆に、韓国の評判を下げるだけだ。