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韓国人が、これほど身勝手であることを証明する話はないであろう。中国武漢から緊急帰国する人々が、一時的に収容される施設を巡って、地元住民は猛反対しているのだ。ウイルスに感染するというのが理由である。

 

日本では、同じ武漢からの帰国者がホテルや警察関連施設に宿泊して、経過観察を受けている。地域の人たちは、これに反対する騒ぎを起こしている訳でなく静かなものだ。この日韓の差を見ると、失礼ながら韓国の民度は相当に低いと言うほかない。

 

韓国には、国民をつなぐ連帯感が存在しない。宗族制度のままの意識である。もっとはっきり言えば「ムラ意識」である。排他的な社会を指すもので、「新参者」を差別して優越感に浸るのだ。「虐め」と言って良い。同じ韓国人でありながら「武漢帰国者」を新参者扱いし、インフルエンザ感染という理由で排除している。脱北者についても全く同じ扱いで虐めている。この韓国人が、南北統一など「絵空事」である。集団で北朝鮮出身者を排除するであろう。


『朝鮮日報』(1月30日付)は、「『満足いく回答を』『武漢帰国者の収容反対』隔離施設周辺住民が長官に卵投げる」と題する記事を掲載した。

 

行政安全部の陳永(チン・ヨン)長官が30日午後、中国・武漢から帰国する韓国人を隔離収容する忠清南道牙山市の警察人材開発院を訪れた際、地元住民から抗議を受けた。

 

(1)「陳長官は同日午後320分ごろ、警察人材開発院前で、同施設が武漢からの帰国者の隔離施設に指定されたことに関して地元住民を対象に説明会を開いた。一部住民は、「われわれはまだ満足できる回答を聞いていない」「対話にならない」「ここになぜ来たのか」などと陳長官に向かって卵や石を投げ付けた。住民らの抗議が続くと、警護員が投入され、傘で陳長官を保護した。警察は万が一の出動に備えるため、現場に警察官約700人を投入した」

 

(2)「住民はこの日、陳長官が到着する前から「武漢からの帰国者収容 決死反対」と書かれたプラカードを掲げてデモを繰り広げていた。警察の強制執行により、同日午前に道路を封鎖していたトラクターやフォークリフトなどの重機は撤去された。しかし、衝突は続いた。警察人材開発院前の道路には33万の牙山住民に武漢からの帰国者収容、牙山に何の罪があるというのか」「武漢からの帰国者の収容に絶対反対」などの横断幕が掲げられた」

 

下線部分は、韓国社会の身勝手さを余すところなく伝えている。相手のことを考えず、自分の利益だけを主張しているからだ。「反日」の原点もここにある。すべて韓国が被害者であるという前提に立つ。日韓併合のメリットは一切認めずに日本を非難するのだ。朝鮮李朝の統治力からみて、中国かロシアに吸収されてもおかしくない状態だった。そういう過去を振り返ることのない民族である。

 

『中央日報』(1月30日付)は、」伝染病が再び見せた底」と題する記事を掲載した。

 

(3)「政府が中国武漢に孤立した国民をチャーター便で帰国させることを決めると、なぜ危険な人々を連れて帰ってくるのかという抗議の叫び声が爆発した。政府は帰国後2週間、天安(チョナン)の国家施設に隔離して感染していないかどうか確認するとした。なぜ、よりにもよって天安に連れてくるのかとの怨念の声があふれ、その後牙山(アサン)・鎮川(ジンチョン)の施設に方向を定めた。総選挙(天安には地方区が3つ)と天安市長補欠選挙が影響を及ぼしたものと察する。すると今度は牙山・鎮川住民が「決死の反対」を叫び始めた。さあこれからどうするべきか」

文政権にも問題はある。一度、決めた場所を変えたからだ。その理由が選挙がらみとすれば、言語道断である。下線のように「決死の反対」という常軌を逸した行動を始めている。帰国者への思いやりはゼロである。

 

(4)「武漢から来る国民は罪人ではない。伝染病保菌者という確証もない。武漢は自分の家族と知り合いが仕事をし、勉強しに行ったかもしれない場所だ。すでに数カ国が自国民を武漢から団体で帰国させたが、このような大騒ぎをすることはなかった。「無条件集団隔離」もなかった」

 

日本では帰国者受入れが静かなものである。「武士(もののふ)の精神」と言うべきだろうか。西洋の「騎士道精神」にも喩えられるように、日本には噓をつかない、義に生きるという根本的な倫理観がある。韓国とは異なっている。他人の痛みを自分の痛みとして捉える。そういう民族は、そう多くない。これができなければ、韓国は先進国の仲間に入れないのだ。