ムシトリナデシコ
   


4月27日のブログで、韓国政府が秘かに自民党や経済界に接触して、コロナ防疫のマスクや検査キット寄付を申入れていると報じた。これは、『朝鮮日報』の記事であるが、韓国政府はそのような事実はないと否定した。「火のない所に煙は立たぬ」で、韓国政府はマスクと日韓通貨スワップ協定を「交換」したい考えているのであろう。

 

日本では4月27日、企業から最新鋭PCRの製造販売の承認申請が厚労省へ提出された。コロナ感染の有無の結果が出るまで10分超。特別の検査機器も要らず、採取現場で判定が出るという。この画期的なPCRが登場すれば、世界のコロナ対策は大きく前進するであろう。

 

『朝鮮日報』(4月27日付)は、「文政権、日本にマスク支援推進」と題する記事を掲載した。

 

新型コロナウイルスの感染が拡大している日本に、文在寅(ムン・ジェイン)政権がマスクを支援する案を非公開で打診したことが26日、分かった。

 

(1)「東京の消息筋によると、韓国政府は在日韓国人社会の有力人物を通じて、自民党幹部に新型コロナウイルス問題協力案として、マスクを支援できるとの考えを伝えたという。一部の在日韓国人関係者は外務省の関係者とも接触してこうした考えを伝えたとのことだ。在日韓国人社会では新型コロナウイルス問題を契機に韓日は協力のきっかけを見いだすべきだと見て、マスク支援に前向きになっている」

 

(2)「日本側がこれを受け入れれば、民間レベルで両国間の交流を進めてきた韓日経済協会が積極的に乗り出す案も協議されるという。これに先立ち、東京の駐日大使館関係者も在日韓国人関係者に会ってマスク支援策などについて協議した。韓国政府の提案に対し、日本側は明確な見解を出していないという。日本は21日に台湾からマスク200万枚の支援を受けた。菅義偉官房長官は記者会見で、これについて感謝の意を明らかにした。しかし、安倍内閣は韓日関係が悪化している状況で、マスクを韓国から支援してもらうことについて慎重な姿勢を見せており、マスク支援が実現するかどうかは不透明だ

 


(3)「これと関連して、韓国政府が新型コロナウイルスの感染の有無を調べるPCR検査キットなどを日本に支援する案について、対日世論を考慮しながら検討していると朝日新聞が26日、報道した。韓国側はこれにより、停滞する対日関係改善の足がかりを得たいとの思いもある、と同紙は伝えた。朝日新聞は25日にも、「『世界標準』の韓国式コロナ検査 日本が採用しない理由」という見出しのソウル特派員記事で、日本が韓国支援を受けていない理由について、「日本が韓国の支援を受けると、強制徴用問題や輸出規制問題で譲歩しなければならない状況が起こることを警戒しているため」と書いている」

 

韓国は、マスクを日本へ提供して何らかの「反対給付」を狙っていることは疑いない。単なる善意であれば、黙って送ってくれば良いだけ。台湾は、200万枚のマスクを「加油日本」(日本頑張れ)という言葉を添えて贈ってくれたのだ。

 

韓国政府は、前記の記事を否定した。日本が「無反応」であることは、間接的な「拒否」であるからだ。韓国国内の反日世論に配慮して、日本が頭を下げてくれば「寄付してやる」という構図を描いているのだろう。日本が、乞食のような真似をすることを期待したとすれば、完全な間違いと言うほかない。日本は、韓国に頭を下げて慈悲を請うほど窮しているのではない。

 

コロナ防疫対策は、日韓で全く異なっている。日本は、正統派の防疫対策である。韓国は、異端のやり方で「全数調査」方法である。最終的には、どちらが正しかったかが判明する。日本は、新型コロナウイルスの治療で効果がある「アビガン」を臨床実験中である。すでに3000例で治療に使われている。臨床治験が済んでいないので、患者の同意を得て治療に用いられている。臨床試験が済めば、医師の判断で治療に使われる。

 

米国では民間と公的部門が協力して、「コロナ・マンハッタン計画」なるものが秘かに進んでいる。ホワイトハウスも非公式に協力しており、これまでの感染症で著効を上げた20薬剤の臨床試験が集中的に行なわれている。「アビガン」が含まれているか不明だ。20薬剤の集中生産が行なわれる計画という。『ウォール・ストリート・ジャーナル』(4月28日付)が報じている。

 

前記の20薬剤は、従来の感染症と異なって大量投与で効果が出るとされている。アビガンも従来の3倍も投与されている。このように、韓国とは異なる方法でコロナ対策が進んでいるのだ。その上、日本製の最新鋭検査キットも発売にこぎ着ける見通しとなった。

 


『日本経済新聞 電子版』(4月28日付)は、「新型コロナ1015分で判定、5月から生産」と題する記事を掲載した。

 

(1)「みらかホールディングス子会社の富士レビオ(東京・新宿)は28日、新型コロナウイルスの簡易診断キットを5月中旬から生産すると発表した。インフルエンザなどの診断にも使われる手法で、鼻の奥の粘液を採取してキットに垂らすと色のついた線が浮かぶ仕組み。現行のPCR検査が判定に数時間かかるのに対し、医師などがその場で1015分で感染の有無を判定できる

 

現行のPCR検査が判定までに数時間かかるのに、採取した現場で10~15分で結果が出るという画期的な製品である。韓国から、頭を下げて購入するよりも高品質の国産PCRが登場する。後記のように「検査機器が不要な使い捨てのコロナ検査キット」である。

 

(2)「早期の診断が広がれば、重症化する前に治療する機会が増える。4月27日に製造販売の承認を厚生労働省に申請し、23カ月以内に承認される見通しだ。山口県の工場で国内向けに週20万キットを生産し、医療機関への供給を目指す。検査機器が不要な使い捨てのコロナ検査キットの製品化は国内初となる見通し

 

夏までには、製造販売の承認が出る見通しという。世界を驚かすコロナ検査キットとなろう。