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中国のスパイ活動は、際限ないことが分かってきた。新たに中国サンフランシスコ総領事館が、近くにあるシリコンバレーに照準を合わせ、技術窃取活動を行なってきたことが判明した。泥沼の中国スパイ活動である。

 

『大紀元』(7月30日付)は、「サンフランシスコ中国領事館もスパイ拠点ー米政府関係者」と題する記事を掲載した。

 

米国はスパイ行為などの安全保障問題を理由に、ヒューストン中国総領事館を閉鎖させた。米国政府関係者は相次ぎ、米国技術系の大手や研究機関が集まるシリコンバレーに近い、サンフランシスコ中国総領事館を名指しして「スパイ活動の拠点」と明言した。日本メディアNNNの単独インタビューに応じた、米国務省のクラッチ次官は、サンフランシスコ中国総領事館「中国人をスパイをかくまうスパイの拠点」であり、ターゲットはシリコンバレーであると述べた。

 

(1)「サンフランシスコの総領事館は7月23日、米司法省によりビザ詐欺で起訴されている中国人民解放軍所属の研究者ら4人のうち1人をかくまった。この1人は、25日までに拘束された。クラッチ次官は、中国領事館の追加閉鎖の可能性については、中国側の様子を見ると述べるにとどまった。いっぽう、米メディア『アクシオス』は7月29日、米国の元情報当局者の話を引用して、サンフランシスコ中国総領事館が主要なスパイ活動の重要な拠点だと伝えた」

 

サンフランシスコ中国総領事館が、主要なスパイ活動の重要な拠点とされている。中国人民解放軍所属の研究者が、米国へビザ申請で身分を欺いたことで逮捕される際、このサンフランシスコ総領事館へ逃げ込んでいる。スパイの隠れ屋であったのだろう。

 

(2)「中国共産党政権は以前から、大使館や領事館を通じて、在外中国人の反体制派の情報を収集したり、中国人留学生の情報収集活動を指揮していると非難されてきた。2018年、ある中国学生・学者協会(CSSA)会長はフォーリン・ポリシー誌に「領事館がCSSAをますます厳しくコントロールしようとしている」と語った。『アクシオス』の報道によると、中国大使館や領事館は、共産党の影響力を広げるために中国人留学生に資金援助している。また、留学生たちに対して「党のイデオロギー」に関するセミナーを開催し、報告書を出すなど「条件を満たしている」ことを確認するよう、CSSAの会長に求めているという。米メディア『ポリティコ』は、サンフランシスコ領事館のスパイ活動は横行しており、ベイエリアのシリコンバレーは標的とされ、企業秘密やハイエンド技術が盗まれていると報じている。情報筋は、サンフランシスコ領事館によるスパイ活動は、「ほぼ毎日、この地域で行われていた」と付け加えた。「企業をターゲットにした諜報活動の微妙な形だ」という」

 

サンフランシスコ総領事館は、シリコンバレー情報を日常的にスパイしていた。米国は、こういう抜け穴を塞がなければならない。

 


(3)「海外の中国当局者は、技術的な情報収集に加えて、米の政治情報も長年、収集してきた。ポリティコの報道によると、2018年、カリフォルニア州の民主党上院議員ダイアン・ファインスタイン氏の補佐官で中国系アメリカ人の男性はサンフランシスコ中国総領事館を通じて、長年にわたって中国安全部に政治情報を渡していた」

 

中国は、米国の政治情報をスパイすることで対米戦略を立てていたのだろう。もはや、その道も閉ざされたであろう。

 

7月24日に閉鎖された米テキサス州ヒューストンの中国領事館が、新型コロナウイルスワクチン研究資料を盗み出そうとしていたという主張が提起された。米連邦捜査局(FBI)が教授陣と研究陣を相手に近く調査を始める見通しという。

 

『大紀元』(7月30日付)は、「『ヒューストン中国総領事館閉鎖の背景は新型コロナワクチン』、FBI、テキサス大学に捜査通知」と題する記事を掲載した。


24日に閉鎖された米テキサス州ヒューストンの中国領事館が新型コロナウイルスワクチン研究資料を盗み出そうとしていた。米連邦捜査局(FBI)が教授陣と研究陣を相手に近く調査を始める見通しだ。



(4)「7月30日付の香港紙『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』は、テキサス大学が教授陣と研究陣に27日に送った電子メールを入手してこのように報道した。テキサス大学はヒューストン中国領事館と関連し、FBIから先週に捜査通知を受けた事実を認めた。大学は電子メールで「FBI捜査官が新型コロナウイルスワクチン研究を含め中国領事館の役割、米国の大学の研究に対する中国政府の不法な取得などについて研究陣に会い尋ねることになるだろう」と知らせた」

 

中国は、新型コロナウイルスの開発で米国と張り合っている。その裏では、米国の研究情報の窃取に全力を挙げていたのだ。汚い国である。米国では、「アンフェア」(汚い)が、相手を侮辱する最大のことばだ。ついに、中国もそれに該当する国となった。

 

(5)「同紙によると、テキサス大学の一部研究陣は現在進行中の新型コロナウイルスワクチン候補物質研究に参加している。代表的なものが新型コロナウイルス表面の「スパイク蛋白質」を認識して免疫反応を起こす研究だ。テキサス大学のジェイソン・マクレラン副教授が率いる研究チームはモデルナとノババックスが開発中のワクチン候補物質2種類に使われる合成スパイク蛋白質を作り出した。ところが中国と関連しているワン・ニェンシュアン研究員がこの研究の核心メンバーだった。ワン研究員は新型コロナウイルスのスパイク蛋白質を安定化する遺伝的変移を明らかにしたという。ただしワン研究員がどのような違法活動と関連していたかは確認されていない」

中国が狙ったのは、テキサス大学による新型コロナウイルス表面の「スパイク蛋白質」を認識して免疫反応を起こす研究という。この研究は、中国人研究者が担当しており、良好な研究結果が出ていたという。中国が、これを奪ったかどうかについてはFBIの捜査活動の結果待ちである。

 

仮に奪ったことが判明すれば、米国は中国に対してコロナワクチンの製造禁止手続きを取る必要があろう。そういう不正手段で得た技術に基づくコロナワクチンの製造は認めてはならない。

 

(6)「テキサス州が地元のマイケル・マッコール下院議員は、最近「中国領事館は米国のバイオ医学研究を奪取しようとする中国のスパイ工作の中心。(がん専門病院)MDアンダーソンの科学者3人がスパイ容疑で解雇された」と話した。また、彼は「テキサスメディカルセンターでワクチン研究が進んでいるが、彼ら(中国人)がワクチンを積極的に盗み出そうとしていると承知している」と主張した」

 

テキサス州で、中国が活発なスパイ活動をしていたことが判明している。この際、徹底的に調べて、ウミを出し切るべきだ。これにより、中国との関係を断ち切ることだ。