韓国司法は、時の権力に尻尾を振るほど大統領権力は絶大である。先の総選挙で司法出身者が幾人も与党推薦で立候補し当選した。これを見ただけでも、韓国司法は、時の権力に汚染されている。形は正統でも、中身は報復裁判である。旧李朝と同じ蛮行を繰返している。
韓国大法院(最高裁)が10月29日、李明博(イ・ミョンバク)元大統領の上告審で、収賄や横領などの容疑を有罪とし、懲役17年の刑を確定した。すでに、朴槿恵(パク・クンへ)前大統領が国政壟断事件で拘束の身である。二人の元大統領が、揃って獄窓につながれるという異常事態である。
李明博元大統領の場合、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の就任後、積弊清算の風に乗って検察捜査は直ちに李氏に向かった。現政権の友好勢力とされる参与連帯と民主弁護士会が、「自動車部品メーカー『ダース』の実際のオーナーは李氏」と告発した結果だ。
『朝鮮日報』(10月30日付)は、「李明博元大統領再び収監、文在寅政権に同じ物差しを当てると」と題する社説を掲載した。
韓国大法院は李明博元大統領の事件で上告を棄却し、懲役17年を言い渡した二審判決が確定した。李元大統領は直ちに収監される。李元大統領に対する捜査は当初、国家情報院のコメント操作指示に焦点が合わせられた。そこで立件に至らず、国家情報院の特殊活動費に捜査が移行。さらに、ダースの実質的所有者論争、大統領選資金までさかのぼった。李元大統領の監獄行きを先に決めておいて、容疑が浮上するまで追及した。
(1)「朴槿恵前大統領は懲役22年の刑を言い渡されている状況だ。李元大統領よりも1年前に逮捕された朴前大統領の収監期間は1300日を目前にしている。前職大統領のうち最長だった盧泰愚(ノ・テウ)元大統領の768日の倍近い。李元大統領は来年80歳、朴前大統領は再来年で70歳になる。17年、22年の刑は獄中で生涯を終えろというものだ」
韓国の裁判は、怨恨に基づく。文政権が、保守派政権を率いた李明博元大統領と朴槿惠前大統領を目の敵にしたのは、進歩派政権を組織した盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領が自殺したことへの報復である。朝鮮李朝の派閥争いで、勝者が敗者を裁く方法がこういう理不尽なものだった。あれから100年以上経っても、同じ報復をして胸の溜飲を下げているのだ。進歩のない民族と言うほかない。
(2)「梁承泰(ヤン・スンテ)前大法院長時代の大法院を狙った裁判は先週で公判が100回を超えた。なぜ罪になるのか、なぜ裁判をやるのかも分からない裁判だ。職権乱用罪で起訴された判事6人に相次いで無罪判決が出たにもかかわらず、裁判が続いている。ギネスブックに登録されるのではないかという言葉まで聞かれる。この容疑がだめならあの容疑というやり方で6つの容疑で追及された金寛鎮(キム・グァンジン)元国家安保室長は先週、サイバー司令部のコメント指示事件の二審で懲役2年4月を言い渡された」
文政権が、絶対に犯罪人にしたい者には、あらゆる罪を探してくる。李明博元大統領の事件もその例である。検察は李氏の就任前のダース事件まで含めて何と16の容疑を適用して起訴し、最終的に9つの容疑が有罪とされた。李氏側が「保守勢力を完全に崩壊させようとした政治報復の捜査だった」と抗弁する理由だ。政治裁判であり、暗黒裁判と言っても過言でない。
(3)「文在寅政権発足と同時に始まった前政権狩りは3年を超えた。前政権と同じ物差しを現政権に当てれば、そんな結果が出るのか知りたがっている国民は少なくないはずだ」
文大統領は、自らの辞任後に法廷に立たされないように幾重にも法律をつくりガードを固めている。だが、李元大統領の例もあるように、時間を置いて捜査される可能性もあるのだ。文氏が獄窓に送られる事態がくるかどうかは不明だが、文政権関係者は捜査を受けなければならない「犯罪」を冒している。こういう繰り返しが韓国政治である。


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