旧日本海軍は、真珠湾攻撃直前に猛訓練したことが伝わっている。中国海軍の潜水艦部隊が最近、猛訓練しているという。このため乗組員の21%が精神不安を訴える事態だ。中国軍が、軍事行動を始める前兆なのか要注意である。
『大紀元』(2月2日付)は、「南シナ海で活動する中国軍の潜水艦乗組員、2割が心の不調訴える 全体より高水準」と題する記事を掲載した。
中国海軍軍医大学の最新調査研究によると、南シナ海で活動する海軍潜水艦の乗組員のうち、約2割がメンタルヘルス不調を訴えている。台湾専門家は、中国軍内のカウンセリング・診療体制に問題がある上、中国当局による頻繁な軍事演習も一因になっているとの見方を示した。
(1)「香港英字紙『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』(SCMP)1月31日付によれば、同調査は、潜水艦に乗船中の男性兵士500人を対象に行った。うちの21%の兵士には、心理的な問題またはメンタルヘルス上の問題があることがわかった。特に不安障害と妄想性障害がみられた兵士が多いという」
潜水艦乗組員は、狭い艦内で音を出さない生活を強いられる点で、「極悪な居住環境」であることは間違いない。個室のあるのは艦長だけ。プライバシーはゼロである。日本の潜水艦乗組員は、精神面などの厳しい試験を経て選抜され、海上自衛隊では「最高のエリート集団」とされている。乗艦手当は45%つくという厚遇だ。
中国の潜水艦乗組員も、日本同様の選抜基準で選ばれるのであろうが、「一人っ子」で大事に育てられた若者達である。メンタル面で弱いとすれば、戦闘行為に入って「発狂」の恐れも出かねない。
(2)「重度の精神的問題を抱えた人の割合は、人民解放軍全体と比較して高かったという。調査報告書は、心の健康問題が生じた原因は2つあるとした。1つ目は、南シナ海における軍事演習の回数の増加だ。訓練のために潜水艦は通常、60~90日間水中航行を続けている。また、報告書は、潜水艦という閉鎖空間に長く滞在することも、心の不調をもたらす2つ目の原因であるとした」
中国海軍の潜水艦部隊の猛訓練は、気になる動きである。開戦準備を始めているのであろう。現代の海軍では、潜水艦部隊の役割が大きくなっている。海中で待ち伏せし、敵艦攻撃する役割が与えられているからだ。日本の潜水艦部隊は、米国以上の能力を持ち折り紙付きである。潜航能力は世界一とされ、日本の潜水艦の上に、中国潜水艦が潜航しているケースもあるという。こうなると、漫画になる。
(3)「台湾の軍事評論家である李正修氏は1日、米『ラジオ・フリー・アジア』(RFA)の取材に対して、「潜水艦の乗員は、他の部隊と比べて、より強いメンタルを求められている」と述べた。「多くの装備や武器が取り付けられている潜水艦の中で、人の活動できる空間が限られている。潜水艦は、敵側にその動きを感知されないように、外部との連絡をほぼ断っている。このような空間で、メンタルが弱い人は、非常に不安になるだろう」
乗組員の精神的な強弱が、潜水艦能力を左右する時代になってきた。その点で、中国の一人っ子政策はマイナスになる。
(4)「中国では昨年9月、江西省や雲南省など各地の若者が兵役を拒否したことが相次いで報道された。同月、中国SNS上で、中国軍の若い兵士らが中印国境地域に派遣される途中、自分を奮い立たせるために歌いながら、泣いていた様子の動画が投稿され話題となった」
かねてから、一人っ子問題が懸念されていた。それが、いよいよ表面化している。
(5)「台湾国立中正大学の林頴佑教授は、兵士のメンタルヘルスの管理に関して、中国が他国と異なっていると指摘した。「米軍には従軍牧師がいる。台湾国軍には(カウンセリングを行う)補導長がいる。中国軍の場合、それに当てはまるのは政治委員(政委)だ。しかし、政委が兵士らのストレスを低減できるか、あるいは兵士とコミュニケーションを取れているかは疑問だ」という。中国軍の政委は一般的に、心理カウンセラーの役割ではなく、兵士に対する中国共産党の思想教育を強化する役割で、軍内の党建設を担う」
米軍には従軍牧師がいる。中国軍は政治委員(政委)が思想教育をする。この面で、米中は全くアベコベである。狭い潜水艦内で、マルクス・レーニン主義の説教を聞かされたら、むしろメンタルは悪化するばかりであろう。
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コメント
インドとの局所的なゲリラ戦法ですら、スッキリした戦果を上げているわけではありません。日本向けの尖閣諸島対応も、ゲリラ作戦のようなものです。
いくら物量作戦で脅しに出ても、統制の取れない烏合の衆ではどうしようもありません。それを理解できないところが、中国の限界というところでしょうか。
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