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文政権は二枚舌である。日本に対して人権論を振りかざしてきた。慰安婦や徴用工は人権問題であり、「永遠に時効はない」と大見得を切っている。だが、中朝の人権弾圧に対しては完全沈黙である。二刀流を使い分けている韓国に、恥はないのだろうか。

 

韓国は、国連人権委員会へ外交部長官を出席させず、次官が代役を務める。外交部長官が交代直後で、業務に精通していないというのが理由だ。本音は、中国や北朝鮮の人権問題に触れたくないためと指摘されている。過去の人権問題には張り切るが、現在進行形の人権問題には頬被りという二枚舌である。これでは、米国バイデン政権の心証が悪いはず。文政権は、信用できないのだ。

 


『中央日報』(2月23日付)は、「外交部『業務熟知が必要』…韓国外交部長官、国連人権理事会不参加」と題する記事を掲載した。

 

韓国政府が北朝鮮の人権問題などを扱う国連人権理事会ハイレベルセグメントに前年とは異なり、外交部長官ではなく次官を出席させることにした。

(1)「第46回国連人権理事会ハイレベルセグメントは22日(スイス・ジュネーブ現地時間)に始まり、24日まで行われる。新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の状況を考慮し、今回の会議はオンラインで行われる。ハイレベルセグメントには、文字通り各国の高官が出席し、基調演説を通じて自国の人権基調と哲学を発表する。人権理事会が公示した日程と演説者を見ると、韓国の参加者は鄭義溶(チョン・ウィヨン)外交部長官ではなく崔鍾文(チェ・ジョンムン)第2次官になっている」

 

バイデン米国政権登場で、人権や民主主義の価値観が自由主義陣営の前面に出て来た。韓国は、その人権擁護論に背を向けている。反日では、慰安婦や徴用工の人権を訴えるが、中朝の問題になると沈黙である。二枚舌である。

 

(2)「ハイレベルセグメント参加者の職位は、各国の事情に応じて変わる。しかし、普遍的価値である人権を議論するための最も権威のある国際的舞台という点を考慮し、主に外交当局の首長が参加する場合が多い。鄭長官の前任者の康京和(カン・ギョンファ)前長官も2017年6月に就任した後、2018・2019・2020年のいずれも自身がジュネーブで開催される人権理事会で演説した。主要国からも長官が出席する。王毅中国外交部長はすでに22日に演説した。茂木敏充外相は23日、トニー・ブリンケン米国務長官は24日に演説する」

 

鄭外交部長官は、現役官僚時代にジュネーブに駐在した経験もあり、人権問題と無縁であったわけでない。

 

(3)「他の外交日程があって時間が合わない場合ならまだしも、今回の会合は対面でもなくオンライン会議だ。事前に録画した動画を各国の順序に合わせて上映する形で行われている。あえて鄭長官が直接出ずに、崔次官が演説者として出るのはなぜかという質問につながる。これについて外交部は、今月初めに就任した鄭長官はまだ業務熟知が更に必要だという趣旨で説明した。しかし、鄭長官のわずか半月前に就任したブリンケン長官は、今回の人権理事会高官会期に参加する

 

事前に録画して、演説するスタイルである。米国のブリンケン国務長官も就任間もなく米国外交を引っ張っている。鄭氏の「逃亡」は、中朝への配慮によることは間違いない。

 

(4)「特に鄭長官は現役官僚官時代、人権理事会が開催されるジュネーブで代表部大使まで務め(2001~2003年)、外交部入りしてから50年になる熟練の外交官だ。鄭長官は、先に青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)国家安全保障室長を務め、外交安保統一分野を総括した。もちろん、国連人権理事会自体は鄭長官が駐ジュネーブ大使を務めた直後の2006年に始まったが、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は1990年代に既に創設されていた。業務熟知が更に必要だという外交部の説明に多くの外交関係者が首を傾げる理由だ」

 

米国は、韓国の逃げ腰を見逃さないであろう。人権という崇高な理念説明で逃げ回る韓国に警戒感を強めて当然である。バイデン政権が、日米韓三ヶ国会議で北朝鮮問題を議論するスキームをつくり上げ、第一回会合を終えた。これは、韓国の逃げ腰を押し止めるための方策であることが明確である。

 

(5)「22日(現地時間)に同じくオンラインで行われた国連軍縮会議(CD)でブリンケン米国務長官は、「米国は、北朝鮮の非核化に今も集中しており、平壌(ピョンヤン)の違法な大量破壊兵器(WMD)と弾道ミサイルプログラムに対応するために同盟、パートナーと緊密に協力する」と述べた。ブリンケン長官が「韓半島(朝鮮半島)の非核化」ではなく「北朝鮮の非核化」と表現したのは就任後初めてのことだ。バイデン政権の焦点は、北朝鮮の核プログラムの除去および廃棄にあることを示している

米国と韓国の北朝鮮問題(非核化)への認識は、かなり食い違っている。米韓は、この溝を埋めるためにも、北朝鮮に対して共通認識を持たねばならない。韓国外交部長官は、米国と同席すべきであろう。同じ会合の空気を知ることは、米韓相互理解に良いチャンスである。それを、みすみす逃すのだ。意図的である。

 

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2021-02-08

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