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中国は、武漢ウイルス研究所を新型コロナウイルス感染源として絶対に認めようとせず、ウソにウソを重ねている。だが、遅ればせながら動かせぬ証拠としてコウモリに関わる映像がすでに公開されている。

 

豪メディアは新たに、中国科学院武漢ウイルス研究所の内部映像を入手した。映像には、研究所で生きたコウモリが飼育されている様子がある。世界保健機関(WHO)の専門家の1人は、今まで同研究所でコウモリが飼育されていることについて「陰謀論」と主張して否定してきた。

 

これに先立ち、米紙『ニューヨーク・ポスト』(5月28日付)は、武漢ウイルス研究所の研究者が手袋やマスクなどの保護具を着用せずにコウモリとその排せつ物を扱う様子が映る中国中央テレビの映像を公開した。2017年12月29日に中国で放映されたこの映像で、半袖・半ズボン姿の研究者たちは、手袋以外は保護具を着用しないまま、感染性が高いコウモリの排せつ物を採取していた。これによって、すでに中国政府の主張は破綻している。

 


『大紀元』(6月15日付)は、「武漢研究所でコウモリを飼育―豪メディア」と題する記事を掲載した。

 

(1)「豪メディア『スカイニュース・オーストラリア』(6月14日付)が、研究所で生きたコウモリが飼育されている様子の映像を入手した。それによると、2017年5月に中国でバイオセーフティーレベル4実験室(P4実験室)が稼働した際、中国科学院は、同実験室で働く科学者のインタビュー映像を公開した。この映像の中で、武漢ウイルス研究所の中ではコウモリがゲージ内で飼育されており、1人の研究者が餌として虫をコウモリに与えていた」

 

今回、公開された映像は2017年5月に武漢ウイルス研究所で、コウモリをゲージで飼っている状態である。これとは別に、すでに2017年12月29日に中国で放映された映像が再公開されている。研究室の中で一般的な衣類を着て、頭に保護具をつけていない姿も映像にある。これら2つの公開された映像によれば、武漢ウイルス研究所でコウモリを実験していたことは疑いない事実である。

 


(2)「今年2月に新型コロナウイルスの起源をめぐって武漢で現地調査を行ったWHOは、報告書で、武漢ウイルス研究所のコウモリ飼育について言及していない。現地調査に参加した調査員のピーター・ダザック氏は、同研究所でコウモリが飼育されているとの指摘を「陰謀論」と反論した。同氏は昨年12月、ツイッター上で「野外で採取したウイルスの遺伝子解析のために、武漢の研究所に送られたコウモリはいなかった」「われわれはコウモリを捕まえた場所で、またコウモリを放した」と投稿した」

 

ダザック氏は昨年12月、ツイッター上で武漢の研究所に送られたコウモリはいなかったと投稿している。

 

(3)「ダザック氏は昨年12月11日、「これは広く流れている陰謀論だ。これは私が率いてきた仕事や15年間協力してきた実験室への批判だ」「そこには生きている、あるいは死んだコウモリはいない。こんなことがあったと証明する証拠はどこにもない。これは過ちである。修正されることを望む」とツイッターに書き込んだ。しかし、6月初め、同氏はこれまでの主張を後退させ、武漢ウイルス研究所はコウモリを飼育していた可能性があると示した。その一方、自身は武漢ウイルス研究所のスタッフに質問しなかったと強調した」

 

ダザック氏は今年6月初め、これまでの主張を後退させ、武漢ウイルス研究所はコウモリを飼育していた可能性があると示した。なぜ、これまでの発言を否定する行動に出たのか。それは5月末、バイデン米国大統領が情報機関にコロナ発生源の再調査を命じた結果であろう。これ以上のウソが重荷になってきたと見るほかない。

 


(4)「オーストラリア政府は一貫として、新型ウイルスの起源をめぐり独立した調査の実施を呼びかけている。米政府と議会はこのほど、新型ウイルスが実験室から漏えいした可能性が高いとの認識を示し、中国批判を強めている。バイデン大統領は5月末、情報機関に対し、ウイルスが実験室から流出した可能性を含めて追加調査を行うよう指示したことを明らかにした」

 

最近、分かってきたニュースによると、武漢ウイルス研究所が発生源であることを疑わせるものばかりである。2019年11月に武漢ウイルス研究所の研究員3人が未知の病にかかったという内容も公になっている。

 

先に閉幕したG7首脳会談の共同発表では、コロナ問題について次のように記述されている。新型コロナの起源を巡って、「われわれは研究所にアクセスできていない」とし、「動物や環境と接したコウモリが原因になったのか、それとも研究所での実験で問題が生じたのか」どうか、まだ明確になっていないと述べた。このように、疑惑に満ちた内容である。武漢ウイルス研究所が、コロナ発生源の焦点になってきた。

 

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