台湾は一時、「T防疫」としてコロナ防疫面で成果を上げていたが、その後の感染急増で苦境に立っている。日本は、先に台湾へ124万回分のワクチンを贈ったが、少なくとも1回のワクチン接種を受けた人が人口の6%にとどまっている。当局はワクチンの調達を急いでおり、民間企業によるワクチン購入を許可せざるを得ない状況に追い込まれている。
郭氏は18日、自身の教育財団を通じて、独ビオンテックの新型コロナワクチン500万回分を購入する計画について、蔡英文総統と協議したいと表明。「政治的な意図や商業的な意図は全くない」と述べた。羅秉成報道官は、TSMCからも同量のワクチンの寄付の申し出があったことを明らかにした。
台湾当局は、ドイツ政府の支援を得て、独自にビオンテックとの交渉を続けており、郭氏などがワクチンを調達できる保証はないとしている。台湾は、中国からの圧力により、ビオンテックからワクチンを購入する契約が今年初めに成立しなかったと主張している。中国側はこれを否定。大中華圏でビオンテックと販売契約を結んでいる上海復星医薬を通じて、台湾は自由にワクチンを確保できるとしている。しかし、台湾は中国からのワクチンは信用できないとし、ビオンテックとのみ契約する方針を表明している。以上は、『ロイター』(6月18日付)が報じた。
台湾政府が、下線のように中国製ワクチンは信用できないとして拒否しているには理由がある。中国製ワクチンを接種しても感染者が続出している結果だ。
『大紀元』(6月20日付)は、「中国シノバック製ワクチン接種した医療従事者350人感染―インドネシア」と題する記事を掲載した。
インドネシアでは、350人以上の医療従事者が、中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)が開発したウイルスのワクチン「コロナバック」の接種を受けた後に感染したことが判明した。18日付のロイターが報じた。
(1)「中部ジャワ州クドゥス県の保健局長バダイ・イズモヨ氏はロイターの取材に対し、感染した医療スタッフのほとんどは軽症や無症状と診断され、自宅で隔離治療を受けているが、数十人が高熱と呼吸困難で病院に搬送されたと語った。この地域では現在、より感染力の強いインド型の変異ウイルスが原因とみられる流行が発生しており、病床使用率は90%を超えている。多くの医療従事者が次々と感染し、医療スタッフの不足は深刻化している」
インドネシアは、中国シノバック製ワクチンを接種しているが、それでも大量の感染者が出ている。
(2)「首都ジャカルタでは、放射線科医のプリジョ・シディプラトモ博士がロイターに、過去1カ月間に少なくとも6人の医師がワクチン接種後に感染し、うち1人は集中治療室で治療を受けていると述べた。インドネシアでは、医療従事者が優先接種者に指定され、1月にワクチン接種が始まった直後に接種を受けた。インドネシア医師会(IDI)によると、医療従事者の大半がシノバックワクチンを接種しているという。世界保健機関(WHO)は今月1日、シノバックワクチンの緊急使用を承認した。WHOの戦略的諮問委員会は、同ワクチンの有効性を50~84%と評価している」
WHOがシノバックワクチンの緊急使用を承認したが、感染率の高いところから有効性が低いことを立証している。
(3)「インドネシアでは、ほとんどの医療従事者がシノバックワクチンを接種しているが、このワクチンがウイルスの変異体に対してどの程度効果があるのかは分かっていない」と述べた。インドネシアでは現在、国内の新型ウイルスの累計感染者が196万人を超え、医師や看護師946人を含む約5万4000人の死亡が確認された」
シノバックワクチンは、ウイルスの変異体に対してどの程度効果のあるかも不明である。インドネシアは、厄介なワクチンを導入したものだ。
こうして、台湾政府は中国製ワクチンを除外しているが、米国が当初予定の3倍に当る250万回分のワクチンを供与することになった。
『ロイター』(6月19日付)は、「米、台湾にワクチン250万回分を供与 中国けん制へ予定の約3倍」と題する記事を掲載した。
(4)「米国が台湾に供与する新型コロナワクチンが、当初の3倍以上となる250万回分になることがわかった。米政府高官が19日、ロイターに明らかにした。供与するのはモデルナ製。もともと75万回分を予定していたが、中国の「ワクチン外交」をけん制する。20日晩に台北に到着する予定。同高官は「政治、経済の状況に基づいてワクチンを提供するのではない。人命を救うことが目的だ」と述べた。また「われわれのワクチンは条件付きではない」とし、台湾が国際市場でのワクチン入手で不公正な状況に置かれているとの認識を示した。台湾は今年、独ビオンテックのワクチン購入計画が不調に終わった。台湾側は、中国からの圧力があったと主張している」
米国が、独ビオンテックのワクチン250万回分を20日午後、台湾へ送り届けた。地元テレビ局は日本の時と同様に、ワクチンを載せた航空機が空港に着陸する様子を生中継し、歓迎した。これによって、台湾政府とビオンテックの間にルートが開ければ今後、問題なく購入することが可能になろう。


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