中国の新型コロナウイルスの発症源をめぐる調査で、ある動物学者がメンバーから除名された。この人物は、武漢ウイルス研究所から漏洩したとの説について、「陰謀説」を強く主張してきたことで有名な存在という。
米紙『ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)』(5月23日付)は、武漢ウイルス研究所の研究者3人が2019年11月、病院で治療が必要なほど体調不良に陥ったことが、米情報機関の未公開報告書で明らかになったと報じた。これを受けて、バイデン米大統領は5月26日、情報機関に対して新型ウイルスの起源をめぐる調査を強化し、90日以内に報告するよう命じるなど、慌ただしい動きを見せている。
これまで、中国当局と歩調を合わせるように、武漢ウイルス研究所からウイルスが漏出したとの見方を否定してきた一部学者にとって、はなはだ都合の悪い事態の展開になっている。
『大紀元』(6月23日付)は、「ランセットCOVID・19委員会 武漢ウイルス研究所と関係ある科学者を除名」と題する記事を掲載した。
英医学誌『ランセット』のウイルス起源に関するCOVID-19委員会は、同委員会のメンバーで動物学者のピーター・ダザック氏を除名したことを発表した。ウイルスの起源調査をめぐって疑惑の渦中にある武漢ウイルス研究所との利益関係を開示しなかったためだという。COVID-19委員会は、「国連の持続可能な開発ソリューション・ネットワーク組織によって設置された。
(1)「同誌は6月21日、ダザック氏が昨年、「COVID-19の実験室流出説」に反対する声明に署名したが、医学雑誌編集者国際委員会の要求に従い、声明に関する利益相反の有無を開示しなかったと指摘した。ダザック氏を含む27人の科学者は、「COVID-19と闘う中国の科学者、公衆衛生専門家、医療専門家を支持する声明」に署名した。声明の中で、「我々は一致団結して、COVID-19の非自然な起源を暗示する陰謀説を強く非難する」と主張した。同声明は、ウイルスの発生初期において、最も影響力のある文書の一つとなった。また、ウイルスの起源に関する議論にも影響を与えた」
下線のような声明書を出すこと自体、科学者としてやるべきことでなかった。科学は、あらゆる前提を置かず、純粋に追及すべきものだ。明らかに、中国の利益を守るための声明であった。今回、除名されたダザック氏はこの声明書を出す中心人物であったという。
(2)「米・知る権利(US RTK)が入手した電子メールから、ダザック氏が声明の主な起草者であることを確認した。同声明の署名者は全員、「利益相反はない」と主張しているが、ダザック氏は武漢ウイルス研究所のコウモリコロナウイルスの研究に資金提供していた。それに加え、過去15年間、武漢ウイルス研究所と共同で20本以上の論文を発表していたと仏紙『ル・モンド』などが報じた」
ダザック氏は、武漢ウイルス研究所へ資金提供し、自ら共同研究論文を執筆していた。それだけに、中国側に深く取り込まれていたという推測も可能である。
(3)「ランセットは21日、同声明に署名した27人全員に利益相反の有無の再確認を求めた。ダザック氏は「報酬の全額は、所属するNGO『エコヘルス・アライアンス(』の賃金として支払われている」とする訂正声明を発表した。米ニューヨークを拠点とする「エコヘルス・アライアンス」は、武漢ウイルス研究所と提携してコロナウイルスの研究を行っている。両者の間には11年に及ぶ提携関係があるという。同NGOは武漢ウイルス研究所が行う「機能獲得」研究を支持し、米連邦資金を提供した。2019年末、同研究所で新型コロナウイルスの最初の症例が発見された」
ウイルスの「機能獲得」研究とは、ウイルスの遺伝子を人為的変えて、どのような変化が起こるかを調べるものという。今回のウイルスでは、遺伝の配列が人為的操作されているという指摘があり、ノーベル賞受賞学者がそれを認めていた。だが、あと7人の学者はそれを否定する声明を出したことがある。当ブログでもこの事実を取り上げている。学者ともあろう者がグルになっていたとは仰天させられる。中国から裏の手が伸びていたのであろう。
(4)「『エコヘルス・アライアンス』はかつて、米感染症専門家であるアンソニー・ファウチ氏が率いる米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)から資金370万ドルを受け取った。そのうち少なくとも60万ドルは武漢ウイルス研究所に割り当てられた。病原体の遺伝子を操作して機能を付加し、感染力がどう高まるかを分析する「機能獲得研究」は感染力の高い病原体を生み出す恐れがある。研究所から流出してパンデミックを引き起こすリスクもある」
下線部が、「機能獲得研究」の説明である。今回のウイルスが、自然発生であればこれだけの強い感染力を持たなかったであろう。遺伝子操作されたウイルスである以上、「インド型」も出てきたに違いない。
(5)「ダザック氏は武漢入りしたWHO調査団のメンバーでもあった。中国問題の専門家である横河氏は、「ダサック氏は中国の利害関係者であるため、調査を辞退すべきだった。しかし、それでもWHOが彼をチームメンバーに任命したのは、中国と一緒に芝居を演じるためだ」と指摘した。過去数週間、中共ウイルスの起源に関する調査を求める国際世論が高まっている。また、ウイルスが武漢ウイルス研究所から漏洩した説も注目を集めている」
ダザック氏は、研究者としての良心に欠けるようである。自らが利益相反であることを告げて、原因調査班から身を退くべきであった。中国側の要請を受けて参加していたとすれば、二重の裏切り行為であろう。
次の記事もご参考に。
|
2021-06-09 |
|
|
021-06-16 |


コメント
コメントする