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韓国は、先の英国におけるG7で「ゲスト国」として出席した。その際の記念写真で、文大統領が英国首相の隣に立ったことで大興奮している。「韓国は実質的にG8扱いである」というはしゃぎぶりである。

 

その一方で、G7の共同声明は中国を批判する内容になった。韓国はこれについて、「あれはG7の考えで韓国は署名していない」と、中国に向けて防戦する始末だ。このように、韓国にとって都合のいいところだけ強調する姿に批判の声が出てきた。

 

『中央日報』(6月24日付)は、「G7儀典写真一枚でG8になることはできない」と題するコラムを掲載した。筆者は、チャン・ブスン関西外国語大学教授である。

 

世界先導国家(注:G7)の会合に、わが国(注:韓国)が招かれたというのはうれしいことだ。しかし今回のG7サミットの結果は韓国外交の限界が如実に現れていた。世界10大経済大国の水準に見合った成果を示すことができなかったからだ。今年G7サミットは新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)危機の渦中に主要国首脳の対面外交が繰り広げられたことから例年に比べ大きな関心を引いた。



(1)「今回のサミットは、「大西洋同盟」復元の舞台でもあった。ドナルド・トランプ在任中に米国は伝統的な友邦との不和により、大西洋同盟の根幹が揺れた。しかしジョー・バイデン大統領は「価値観外交」を掲げて同盟復元の意志を鮮明にした。世界は中国とギクシャクした関係のG7が中国に送るメッセージに注目した。「価値観外交」の旗じるしの下に一丸となったG7首脳は、中国に対して、予想通り共同声明で新疆ウイグルの人権と香港の自律性尊重、台湾問題の平和的解決を求めた。東・南シナ海での一方的な現状変更にも反対した。中国は相当気まずい思いをしたはずだ」

 

今回のG7は、「価値観外交」という民主主義の価値観を守ることを改めて強調ことにあった。韓国は、この会議にゲストとして出席した。この目的は達成されたのか。

 

(2)「今回のG7サミットの核心アジェンダを見ると、なぜ韓国・インド・オーストラリア・南アフリカがゲストに選ばれたのかを知ることができる。インドと南アフリカは深刻な新型コロナ危機に直面している。韓国とオーストラリアは英国に比較すれば相対的に善戦している。インド・オーストラリアは中国と鋭く対立しており、韓国はTHAAD(高硬度ミサイル防衛システム)問題で韓中関係の底を経験した。インド・オーストラリアは日米が主導する日米豪印戦略対話(QUAD=クアッド)の一員で、韓国はインド・太平洋で米国の最も重要な軍事同盟国の一つだ。何よりこれら4カ国は世界が認める民主国家だ。このような状況を読んだのであれば、事前に十分に備えるべきだった」

 

韓国は、G7出席前に中国の王毅外相から「威嚇」されていた。米国に肩入れするなと釘を刺されていたのだ。韓国がこういう圧力を受けること自体、独立国の体面に関わることである。断固、「威嚇電話」を断るべきであった。結局、韓国はヌエ的な立場でG7に出席したのであろう。

 


(3)「他のゲスト国は、G7サミットを自国アジェンダの増進機会として十分に活用した。開発途上国代表として招かれた南アフリカのラマポーザ大統領は開発途上国のコロナ克服のためのG7の財政支援を力説した。インドのモディ首相もコロナ危機状況を説明して支持を訴えた。最も積極的な活動を見せたのはオーストラリアのモリソン首相だった。米英とそれぞれ首脳会談を行い、米英豪3者首脳会談も成功させた。菅義偉首相に会って「経済的強圧」反対カードで中国にストレート球を投げた。多国間会議と国益を接合して自国に有利なメッセージを引き出した」

 

韓国と並んでゲスト国として出席した豪・印・南アの諸国は、堂々と首脳外交を行なった。韓国はどうであったか。

 


(4)「韓国は何を得たか。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が英国のジョンソン首相の横に立った写真とファーストレディーの華やかなファッションが際立った。南北交流協力を強調することがこの政府(注:文政権)の基調なのに、G7共同声明は北朝鮮糾弾一色だった。日本と角を立てるのがこの国の外交なのに、日本牽制(けんせい)メッセージも得られなかった。G7成果に対する立場を聞く言葉に、外交部報道官は中国を意識したように「韓国はG7共同声明に参加しなかった」と言及した。本当に虚しい。文大統領の今回の歴訪目的は何だったのか問い質したい」

下線を引いたように、韓国は日本を「けん制」することが外交目的と間違ったことを書いている。ゲスト国の韓国が、G7の正式メンバーの日本に対してそんなことができるはずもなければ、場所でもない。日韓首脳が、会談しなかったことがそれを証明している。

 

(5)「中国の立場も考慮しようという反論が理解できないわけではない。しかし処している立場が違い、G7と歩調をそろえることに限界があるなら、そのような韓国の立場を普遍的言語で堂々と説明するべきだった。世界先導国家は経済力だけではなれない。G7首脳の間に入って写真を取ったからといってすぐにG8になれるわけではない。韓国の関心事を普遍的言語に昇華させてグローバルアジェンダとして反映させなければならない。そのような血のにじむような努力もせず写真を取るだけでは絶対にG8の一員になることはできない」

韓国は、米韓同盟によって西側諸国と同一価値観で繋がっているという自覚がない。一本筋が通っていないことが、フラフラした外交に現れている。中国へよろめき、日本と対立する。「価値観外交」の樹立が、最も必要な国は韓国である。