韓国与党「共に民主党」代表の宋永吉(ソン・ヨンギル)氏が、2年前に始まった反日不買運動で、「日本が屈服したような印象」という意味不明の発言をした。これは、前検察総長の尹錫悦(ユン・ソクヨル)氏が、大統領選出馬宣言で文政権の対日外交を批判したことへの「当てつけ」である。世にも不思議な「勝利宣言」をしたものである。
『中央日報』(6月30日付)は、「尹氏の『竹槍歌』批判に韓国与党代表『日本、われわれに屈服』…チョ氏は『竹槍歌』FB再掲載」と題する記事を掲載した。
(1)「韓国与党「共に民主党」の宋永吉代表が6月30日、2年前の日本輸出規制とこれに対する韓国内の不買運動を取り上げて「文在寅(ムン・ジェイン)大統領が『絶対に負けない国を作る』というスローガンの下にすべての企業が参加して、今では日本がむしろわれわれに屈服するような現象を作った」と話した」
日本は、韓国に対して何ら屈服していない。日韓首脳会談を開いてくれて哀願しているのは韓国である。韓国を「ホワイト国」条項から外して、輸出半導体素材の3製品については、相変わらず輸出1件当たりの個別審査を行なっている。韓国に譲歩したものは一つもないのだ。何を勘違いして、突然の強気になったのか。不思議千万である。韓国に屈服したのでなく、韓国が日本へ屈服して首脳会談を申入れているのが現実である。お間違いないように一言ご注意を申し上げたい。
(2)「宋代表は、慶尚南道昌原(キョンサンナムド・チャンウォン)にある慶南道庁で開かれた予算政策協議会で「2年前の7月6日は日本が突然韓国に対して半導体部品などに対する輸出統制を始めた日」と述べた」
言葉は、正確に使って貰いたい。輸出統制はしていない。輸出手続きの厳正化である。他国への流出を阻止する目的である。
(3)「このような発言は、前日に尹錫悦(ユン・ソクヨル)前検察総長が大統領選挙出馬記者会見で述べたことを意識した発言とみられる。尹氏は尹奉吉(ユン・ボンギル)義士記念館で開かれた記者会見で、韓日関係改善方案に対する日本NHK記者の質問に「外交は実用主義、実事求是、現実主義に立つべきだが、理念偏向的な竹槍歌を歌ってここまで来た」としながら「いまの韓日関係は修交後で最も劣悪になり回復が不可能になるほど壊れた」と答えた。尹氏は実用主義や実事求是、現実主義などを強調し、宋代表は「屈服」という強力な単語を使った点は、尹氏と与党圏の外交観の間に横たわる隔たりを端的に示している」
日韓の立ち位置は、ここ3~4年ですっかり変わった。日本の安全保障において、韓国の占める役割はぐっと下がっている。韓国は、それが分からず昔のままであると誤解している。日本は、インド太平洋戦略のクアッド(日米豪印)の一員で、4ヶ国で安保グループを構成している。韓国への関心は大きく低下しているのだ。
こういう状況にある以上、韓国は歴史問題を持ちだし、日本へ謝罪を求めてもすでに歴史的な局面が変わっている。韓国は、それに気付かず「日本構ってよ」と言っているに過ぎない。
(4)「宋代表は、「当時、保守報道機関や野党は『文大統領が扱い方を間違った』『大韓民国の経済が滅びさせた』としながら、早く安倍首相に謝って韓日関係を復元させろと大騒ぎした」としながら「昨日、尹錫悦前検察総長も我々に対して韓日関係の悪化を非難したが、われわれ大韓民国はやり遂げた。2年の間に国民が共に成し遂げた偉大な成果」と話した」
韓国の本音は、今もここにあるはず。だから、頻りと日韓首脳会談を懇請しているのだろう。
(5)「チョ・グク前法務部長官もこの日、「尹錫悦さんの歴史意識のない大統領選挙出馬宣言に接して再び掲載する」としてフェイスブックに再び『竹槍歌』をシェアした。チョ氏は輸出規制措置で葛藤が深まった2019年に『竹槍歌』をフェイスブックでシェアしたことがある。チョ氏は「日本政府と類似の歴史意識に驚愕する」と書き添えた」
韓国民族派は、一人舞台で踊っていれば良いだろう。今さら「親中朝・反日米」を持ち出しても激変する世界情勢について行けないだけである。せいぜい、来年の大統領選で臍(ほぞ)をかまないように、ご注意申し上げたい。


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