『中央日報』(11月26日付)は、韓国の有名ラジオパーソナリティによる「日本の感染者急減、韓国の診断キットなくて変異株検出できず」と題する記事を掲載した。この記事は、本欄でもその荒唐無稽さを非難した。日本の読者は、さらに痛烈なコメントを載せ、掲載紙の『中央日報』までがその見識を疑われる事態となっている。
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2021-11-27 |
韓国のトップ購読数を誇る『朝鮮日報』は、この記事について韓国医学界の意見を取材して、「日本はバカというに等しい暴言」と批判する始末だ。
『朝鮮日報』(11月27日付)は、「金於俊氏、『日本には韓国製の診断キットがないのでデルタ株を捕捉できない』、K防疫の危機でまたまた陰謀論」と題する記事を掲載した。
日本は今年8月の時点では1日の感染者数が2万人を上回っていた。ところが9月から感染者数が激減し、10月には1000人以下、11月に入ると100人を下回るようになった。これについて、金氏は日本が韓国の診断キットを使用しないため、コロナの検査数に比べて陽性率も2.0%台から0%台に急減したと結論づけたのだ。
(1)「これに対して専門家は「あり得ない話だ」と口をそろえる。梨花女子大学木洞病院呼吸器内科の千恩美(チョン・ウンミ)教授は、「日本は基礎科学が非常に発達した国だ。デルタ株を捕捉できない診断キットを開発したというのは科学的に納得しがたい主張だ」と指摘した。高麗大学予防医学科の崔在旭(チェ・ジェウク)教授も金氏の主張について、「根拠のない無責任な主張」と批判した。崔教授は「変異ウイルスかどうかは感染後の遺伝子分析によってスパイクタンパク質の変異を調べることでわかるが、診断キットでは変異ウイルスの種類は絶対に特定できない」「(診断キットは)あらゆる種類のコロナ・ウイルスが検出できるように設計されているので、(金氏の主張は)話にもならない」と指摘した」
日本を貶めようという「親文派」(文大統領親衛隊)の策略である。韓国のコロナ感染者激増を隠すために、日本の悪口を言う「反日手法」である。一般の韓国人は、こういう策略に乗せられるであろう。だが、医師という立場になると、見識があるから反論されるのだ。
(2)「とりわけ崔教授は、「『日本は韓国製診断キットを使用していない』とする金氏の前提そのものが間違っている」とも述べた。崔教授は「日本は確かに韓国の診断キットを輸入していない。ただし政府や医療機関では使用しないが、それ以外で一般人が購入して使用することはできる」「政府が行う検査で韓国製品を使用しないだけで、米国など他国の製品は使用している」と説明した。匿名を条件に厳しい批判をする専門家も多かった。ある医学部教授は、「一瞬にして日本をグローバルな田舎者、世界のバカに仕立てた」「金氏の発言があまりにもひどいので、その耳を疑った」などと批判した」
韓国技術の多くは、日本技術に依存している。こういう現実を忘れて、途方もないことを言って、人を煙に巻くのだ。
(3)「ソウル市内のある病院長は、「日本が感染者の数をねつ造しているとの主張もあるが、ねつ造するならオリンピックの前にやるはずで、オリンピックが終わった今になってねつ造する必要などない」「今度こそ日本に負けられないと扇動してきた親文としては、あんなおかしな論理を使ってでも自分たちを慰めたいのだろう」と反論した」
下線部の指摘は、正鵠を得ている。文大統領も罪作りなことをさせているものだ。「反日」で煽り、大統領に当選した人物である。文氏の周囲に集まってくる応援団は、その質も良くないのだろう。
(4)「この日、金氏は自らの主張と相反する専門家の声が伝えられると、これに改めて疑問を呈した。一方で慶北大学医学部予防医学科のイ・ドクヒ教授は16日、カカオが運営する「ブランチ」で「日本は最初から国が感染対策と銘打って無症状あるいは軽症で終わる自然感染を防がなかった」と説明し、日本で感染者数が急減している理由を「自然感染の拡大にある」と主張した。その上でイ教授は「今もPCR検査をしていないとか、データをねつ造しているといったおかしな説明が歓迎されている。そんな説明をしてでも、韓国の方が優れているという幻想にとらわれていれば、自分自信を慰めることができるからだ」とすでに指摘している」
慶北大学医学部予防医学科のイ・ドクヒ教授は、正当な感染病予防の手法を明らかにしている。それによると、日本式が正しく韓国の「全数調査」は誤りだと指摘している。医師の世界では、科学に反する「反日」を振り回しても無意味なのだ。
(5)「これらの主張は前日からメディアを通じて報じられ、その後も検索サイトのニュースなどでも数多く取り上げられている。金氏はこの日、ブルームバーグが発表した「COVIDレジリエンス(耐性)ランキング」で韓国が上位にあることに言及し、「このニュースはネットであまり報じられていない」とした上で「ポータルサイトのAI(人工知能)がなぜこの記事を選ばないのか、韓国の防疫が失敗したと言いたいのだろう」と主張した」
ブルームバーグが発表した「COVIDレジリエンス(耐性)ランキング」は、10月末のデータである。11月については、韓国のランキングは大きく低下しているはずだ。こういう、都合の良いデータだけ集めて「K国防疫」自慢すべきでない。
(6)「これまで金氏は、大統領選挙における不正選挙から旅客船セウォル号などに至るまで、数々の陰謀論を広めてきた。最近は文在寅政権が輸入を進めるアストラゼネカ製ワクチンがFDAで未承認となっていることについて、「アストラゼネカは英国企業なのでFDAは承認を遅らせているが、これにはファイザーやモデルナなどの米国企業が影響力を行使している側面もあるはずだ」という趣旨の発言も行った。金氏は、そのたびに「小説を書いてやる」「合理的な推論」などと口にしながら自らの陰謀論を訴えたが、今回の主張については「仮説」として取り繕った」
ともかく、金氏はジャーナリストとしての資格を問われるほどの問題を抱えている。文大統領支援のためなら、何でもやるという人物なのだ。こういう熱狂的な支援者が、文大統領を支えている。
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2021-11-26 |


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