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韓国は、燃えさかるコロナ感染に手を焼いている。中央防疫対策本部は13日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は、5817人増えたと発表した。月曜日に発表される日曜日の感染者数としては過去最多である。死者は40人増えた。重篤・重症患者は876人で、6日連続で800人を超えている。

 

韓国政府は12日、新型コロナウイルスワクチンの接種完了やPCR検査の陰性を証明する「防疫パス」義務化の周知期間を終え、13日からは違反時に過料などの罰則を科す。対象となる施設は飲食店とカフェ、塾、映画館、ネットカフェ、屋内スポーツ施設、博物館、図書館、マッサージ店などである。

 


違反した場合は、利用者に10万ウォン(約9600円)の過料を科すほか、施設の管理者・運営者には1回目の違反時に150万ウォン(約14万4000円、2回目からは300万ウォン(約28万8000円)の過料を科す。行政処分は1回目に10日間、2回目に20日間、3回目に3カ月の運営中止命令を出し、4回目の違反には施設閉鎖命令を出せることになっている。

 

日本では、このような強硬策を取らなかったが、韓国は有無を言わせずに実施する。事態の深刻さが滲み出ているのだ。

 

『WOW!KOREA』(12月13日付)は、「韓国中央災害安全対策本部『感染拡大が続く場合、非常事態が起こる可能性』」と題する記事を掲載した。

 

(1)「韓国中央災害安全対策本部クォン・ドクチョル第一次長(保健福祉部長官)は13日、「感染拡大が続く場合、非常事態が起こる可能性がある」と警告した。クォン第一次長はこの日、中央災害安全対策本部会議の発言を通じて「重症患者数は900人余りに増加し、医療能力が限界に達している」とし「先週の感染者数は前週比38%増加するなど、今後の予測が難しい状況」としながら、このように述べた」

 

保健福祉部長官は、「感染拡大が続く場合、非常事態が起こる可能性がある」と警告した。具体的な目標数値は上げていない。ただ、重症患者数が1000人接近する事態になれば、「非常事態宣言」となるのだろう。すでに、医療崩壊が起こっているなかで、これ以上の放置は不可能という意味だ。「非常事態宣言」になれば、ロックダウンしかない。

 

(2)「そして、「先週から私的会合人数を縮小し、防疫パスを拡大適用するなど強化された特別防疫措置を施行中」とし「3回目の病床確保行政命令に続き、10日にも非首都圏総合病院を対象に、行政命令を追加施行するなど、医療体制強化のために病床拡充と医療陣支援に拍車をかけている」と説明した。続いて「死亡者急増やロックダウンなど、最悪の状況を防ぐため、迅速な検査・隔離・治療、防疫規則遵守とともに、ワクチン接種と防疫パスについて、支障なく施行されなければならない」と強調した」

 

ワクチン接種と防疫パスが支障なく行なわれれば、医療陣も一息入れられるが、事態は悪化の一途を辿っている。ここでも、ロックダウンが最終手段として取られる可能性を滲ませている。

 


(3)「特にクォン第一次長は、「今、感染拡大を抑えなければ、高齢者や基礎疾患者を含む、韓国国民の命がさらに危うくなる可能性がある点。防疫措置の水準を超えた状況の中で、防疫と治療の現場が危うくなる」と憂慮した。続いて「ようやく再開した民生経済に、大きな危機が起こるかもしれない」とし「今週一週間、特別に一生懸命に防疫規則遵守、およびワクチン接種をするよう要請する」と付け加えた」

 

今週一週間が、ヤマ場となりそうだ。政府は、防疫規則遵守やワクチン接種をするよう要請している。韓国社会が、忠実に防疫規則遵守し、ワクチン接種に努めれば、情勢逆転の期待も持てるようだ。果たして、どうなるか。韓国社会の結束力が問われている。

 


(4)「このように、クォン第一次長は3次接種の履行を要請した。クォン第一次長は「海外の研究によると、二次(2回目)接種完了者に比べ、三次(3回目)接種の感染予防効果は10倍、重症化予防効果は20倍」とし「特に、重症患者の絶対多数を占めている高齢者は、新型コロナからの保護が最も必要である。免疫力が低下した高齢者に、三次接種は選択ではなく必須」とした」

 

3回目接種による感染予防効果は10倍、重症化予防効果は20倍という。これは、日本でも適用可能なことで、この実績を参考にしなければならない。

 

(5)「クォン第一次長は「首都圏をはじめとする、全国の医療陣と防疫要員の余力が限界に達している危機的状況」とし、「危機的状況からの脱出が難しいと判断されれば、国民の命を保護するために、防疫対策を強化するしかない」と述べた。続いて「個々の防疫規則遵守とともに、年末年始の会食や行事自制をお願いする」と要請した」

 

保健福祉部長官は、現状を「全国の医療陣と防疫要員の余力が限界に達している危機的状況」と説明している。こういう発言は、もっと早く出すべきであった。ここまで追い込まれ前に、なぜ、声を出さなかったのか。韓国の医療の総責任者として遅きに失しているのだ。