あじさいのたまご
   

韓国ユン政権で、TPP(環太平洋経済連携協定)加入の意味・手続きを理解していない水産部長官(水産大臣)が現れた。無知というか、勉強不足というか、ともかく凄まじい認識不足の長官である。

 

「TPPへ加盟しても福島産食品の輸入禁止措置を撤廃しない」と力んでいるのだ。TPP加盟は、全加盟国の賛成を条件にしている。日本が、韓国に対して「TPP加入はNO」と言えばそれだけで加入が不可能になる。韓国水産部長官は、こういう手続きの流れを知らないのだろう。何ともお粗末な長官が生まれたものだ。

 

韓国は、TPP11カ国のうち日本とメキシコを除く9カ国と、すでにFTAを締結している。TPP加入は事実上、日本と追加でFTA協定を結ぶようなものである。日本は自動車と農畜水産物分野で韓国より優位であり、韓国が、日本とFTAを結ぶのはむしろ損害という分析が多かった。韓国が、TPPへ加入しなかった理由は、以上の点にある。

 


韓国は、放射能を理由に福島県産などの農漁産物の輸入を禁止しているが、本音は競争力の低さを恐れてカムフラージュしているものである。極めて、卑怯な遣り方である。

 

『中央日報』(5月25日付)は、「韓国海洋水産部長官、『TPP加入しても福島産水産物の輸入認めない』」と題する記事を掲載した。

 

海洋水産部の趙承煥(チョ・スンファン)長官は25日、環太平洋経済連携協定(TPP)と関連し、「協定に加入しても国民の健康と安全のため日本の福島産水産物輸入を禁止した既存の立場に変化はない」と明らかにした。

 


(1)「趙長官は、この日政府世宗(セジョン)庁舎で開かれた担当記者団との昼食懇談会で「TPPは国益のために進まなければならないものという韓国政府の立場は理解する」としながらこのように話した。彼は続けて「福島産水産物輸入に対しては断固として国民の安全・健康が(優先であり)重要だという考え。漁民が受ける被害に対しては十分に補償するだろう」と付け加えた」

 

TPPへ加盟申請している英国と台湾は、すでに福島産食品の輸入禁止を撤廃した。同様に、TPP加盟を申請している中国は、福島産食品の輸入禁止について、何らの対策も講じていない。多分、中国はTPPへ加盟できないと見込んでおり、福島産食品の輸入禁止に手をつけないと見られる。

 

韓国が、福島産食品の輸入禁止を撤廃しないでどうやってTPPへ参加する積もりだろうか。本音部分では、TPP参加が難しいと読んでいるのかも知れない。ともかく、福島産食品の輸入禁止を撤廃しない限り、日本は韓国のTPP参加に賛成しない筈だ。よって、韓国はTPPへ参加不可能となろう。

 


韓国の福島産食品の輸入禁止は、WTOでも具体的な根拠になるデータを提出できなかったのである。そこで考え付いたのが、「風評被害」である。WTOもこの扱いに困って結局、韓国の言分を認めざるを得なかった、TPPでは、風評被害という根拠不明の噂話を通すほど、甘くない。日本政府が、韓国のTPP加盟に当って、「高いレベルを超える自信はあるのか」と皮肉を込めて発言している裏には、こういう日本側の厳しい要求がある。

 

(2)「現在、韓国の水産業関係者はTTP加入時に漁業関係者に支払われる水産補助金と、輸入水産物に対する関税が廃止されかねないとして反発している。福島原発汚染水放出を控え福島産水産物開放圧力も大きくなると懸念している」

 

このパラグラフに、韓国が日本とFTAも結ばなかった事情が現れている。韓国漁業者は補助金と高い輸入関税で守られている。もっと、厳密に言えば、「福島産食品の輸入禁止」で守られてきたと言える。噓八百を言い連ねて、自国産海産物を保護しようというのは、道義的にも許してなるまい。