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米国では、子ども達の学校教育で正しい金融教育が行なわれている。日本でも実施される。韓国では、若者が欲に目が眩んで「一攫千金」の夢で大きな失敗に見舞われているのだ。文政権下での住宅バブルが引き起こした「マネー狂騒曲」に巻き込まれたものである。

 

昨年のうつ病患者のうち、20代が127%増、30代が67%増になった。原因の多くが、コインや株式投資の失敗という。文在寅氏は、大統領退任後は登山したり、菜園で野菜作りして引退生活を満喫している。20~30代は、住宅バブルで深刻な事態に落込み、もがいているのだ。文氏は、反日よりも若者へ正しい金融教育をしておくべきであった。

 


『韓国経済新聞』(7月30日付)は、「借金の罠にかかった韓国MZ世代、初めて経験する株式・コイン暴落相場 20代のうつ病127%増」と題する記事を掲載した。

 

借金の罠にはまったMZ世代(1980年-2000年代初め生まれ)が苦しんでいる。MZ世代の負債が増えている理由は、株式や仮想通貨に投資していたところ、高金利と暴落相場で雪だるま式に損失が膨らんだからだ。金利上昇で償還すべき元利金は増えるが、株式とコインの価格急落で資産が急減し、返済のためにさらに高金利の資金を借りるという悪循環に入っている。

(1)「統計庁によると、昨年基準で20~39歳の世帯主の平均負債は9986万ウォンと(約998万円)、869万ウォン(約87万円)増えた。特に30代の世帯主は全年齢帯において唯一、2020年比で負債が10%以上増えた。限界を越える負債を抱える青年も増えている。韓国銀行(韓銀)によると、20代・30代の負債者の9%は限界を超過していることが分かった。総負債元利金返済比率(DSR)が45.9%を超え、正常な生活を制約するケースだ。全年齢帯ではこの数値が6.3%だが、20代・30代ははるかに高い」

 


20~30代の負債者の9%は、支払い能力を超えている。支払い能力とは、DSR(可処分所得に対する元利金比率)が45.9%を超えた状況を指す。そういう苦境に落込んだ若者が、負債者の9%を超えているというもの。まさに、進退に窮した状況である。この切羽詰まった若者をどうするかだ。徳政令が出てきた背景はここにある。

 

(2)「今年に入って投資損失と利子負担が急増している点を考慮すると、20代・30代の負債はさらに増えたと推定される。それだけ個人再生手続きを申請する20代・30代も増えた。今年1~5月の20代の個人再生手続き申請者数は計1万5584人。月平均3116人で、前年上半期(2954人)を上回る。全体年齢帯で20代・30代が占める比率も2020年の42.2%から2021年には45.1%に増加した。統計庁によると、昨年基準で20代の資産に対する負債の比率は40%以上である半面、60代以上は20%にもならない。若者が無理な借金をしているということだ」

 

個人破産(個人再生手続き申請者数)において20代・30代が占める比率は、2020年の42.2%から2021年に45.1%へ増加している。驚くのは、20代・30代の個人破産が全体の半分近くいることだ。青春時代を受験競争で消耗し、社会の実際知識を何も身に付けていなかった結果であろう。義務教育で、正しい金融知識が必要な理由だ。

 


(3)「投資の失敗は、心理的な打撃につながる。会社員キム・ソンジンさん(31)は負債が7000万ウォンに増え、最近、人生を放棄したいという考えになり、精神科の相談を受けている。今年に入って株式に投資した元金5000万ウォンは半減した。これを挽回しようと第2金融圏、第3金融圏からも融資を受けた。月給は借金の返済に流れるため、無力感はさらに強まる」

 

投機という信用取引に手を出すから、身を破滅させるような事態を招くのだ。そうではなく堅実な投資の場合、自分の貯蓄の範囲で行なえば損を出しても処理可能である。こういう、投資の「イロハ」を知らずに、大金をつぎ込んで身動きできなくなっている。

 

日本では、こういう類いの話を聞くことは珍しい。日本と韓国の国民性の違いであろう。韓国では、政権が変わるごとに徳政令を実施している。韓国人は本来、身のほどを弁えない博打好きなのだ。

 


(4)「健康保険審査評価院は、昨年のうつ病患者数は93万3481人で、2017年より35.1%増えたと明らかにした。中でも20代が127%増、30代が67%増になった。他の年齢層に比べて患者数も多く、増加率も高い。もちろん経済的要因がすべてのうつ病の原因ではないが、専門家は少なからず影響を及ぼしたで診断する。議政府(ウィジョンブ)聖母病院のイ・ヘグク精神科専門医は、「2017年以降、ビットコインや株式投資失敗によるうつ病で病院を訪れる20代・30代が増えている」と話した」

 

個人破産の20~30代は、半分近くを占めている。うつ病患者数も、20~30代の増加率が最も高くなっている。こういう事実を把握すれば、国家として抜本的な対策を打つべきだ。具体的には、金融教育の早期実施である。将来の犠牲者を出さないためにも、教育の場で先ず手を打つべきである。