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中国は、米下院議長ペロシ氏の訪台に反対して、嫌がらせの限りを行なった。ペロシ氏は、アジア歴訪中で3日夜に韓国へ到着。だが、4日に尹(ユン)大統領との会談予定はない。氏が、夏期休暇に入っているとの理由である。

 

実際は、ペロシ氏が訪台に当り中国と揉めたことから、中国へ配慮して会談しないというもの。米韓同盟と言っても、韓国の中国を慮る姿勢は文政権時代と変わらないようだ。韓国が、自慢する「グローバル・コリア」は、この程度で中身はないのだ。

 

『中央日報』(8月3日付)は、「日本の首相と違いペロシ議長と会わない尹大統領、『休暇』の説明に『十分理解』」と題する記事を掲載した。

 

米国の序列3位であるペロシ下院議長が3日夕方に訪韓する。ペロシ議長は4日に金振杓(キム・ジンピョ)国会議長と面談する予定だ。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領とは会わない。

 


(1)「大統領室関係者は、「ペロシ米下院議長の訪韓を歓迎する。韓米両国国会議長間の協議を通じて多くの成果があることを望む」と明らかにした。尹大統領の休暇中の訪韓のため「別途の日程は取らなかった」と話した。ペロシ議長は台湾では蔡英文総統と昼食をし、日本メディアによると5日に訪問する東京では岸田文雄首相との朝食会を推進している」

 

韓国は、ペロシ氏が下院議長であるから韓国も国会議長と面会すればいいという原則論である。だが、ペロシ氏は米ナンバー3の立場にある。韓国大統領が、儀礼上も面会するのが当然であろう。中国の睨みが怖いとしか考えられないのだ。



(2)「韓米同盟を重視する尹大統領が、ペロシ議長に会わないことをめぐり外交界では「ペロシ議長の台湾訪問のためではないか」との解釈が出ている。「ひとつの中国」を原則に据える中国の武力示威予告にもペロシ議長は台湾訪問を強行した。中国外交部は「台湾独立は死の道」という厳しい立場を明らかにしたが、これを考慮した措置ではないかということだ。2015年に米下院民主党代表団長として訪韓したペロシ議長は当時の朴槿恵(パク・クネ)大統領と面談している」

 

韓国は、米国の同盟国である。そのナンバー3の立場にある要人が訪韓しているのだ。休暇中であろうと、ソウルにいる尹大統領が時間をつくって会談するのが礼儀である。尹氏に失望した。

 


(3)「中国の顔色をうかがっているのでないかとの解釈に対し、大統領室核心関係者は「誤解」と説明した。この関係者は「大宇造船海洋問題が一段落した後、尹大統領の地方休暇日程が決まった。その後にペロシ議長からの面談要請が入ってきたので日程を取らなかったもの」と話した。米国側に「休暇」と説明すると「十分に理解する」という返答があったという。尹大統領はその後国内事情から地方訪問を取り消しソウルにとどまりながら今後の政局構想をしている。それでも再び立場を変えてペロシ議長と会うのは「外交プロトコル」にも外れるというのが大統領室の説明だ。核心関係者は「米国側にこうした状況を十分に説明した」と話した。元外交部高位関係者も「大統領が休暇中に訪韓した高官と会うのは珍しい」と話した」

 

下線部は、米国が内心の失望を隠して対応しているだけある。尹氏が休暇で海外にいるならば会えないが、ソウルの目と鼻の近距離にいるのだ。中国が、怖くて会見を忌避しているのであろう。気の小さい気の毒な大統領である。

 

(4)「外交界では、ペロシ議長の台湾訪問が尹錫悦政権の対中外交に大きな課題を抱かせたという分析が出ている。「ひとつの中国」の原則を尊重する韓国政府は、1992年に中国と修交しながら台湾とは大使級外交関係を断絶した。現在台湾には大使館ではなく代表部を設置して間接的関係を結んでいる。大統領室がこの日ペロシ議長の台湾訪問関連の質問に「韓国政府は対話と協力を通じた域内安定を重要だと考える。当事国と緊密な疎通を維持すべき」という原則的な立場を明らかにしたのもこのためだ。亜洲(アジュ)大学米中政策研究所のキム・フンギュ所長は、「強大国に囲まれた韓国は特定国を排除することはできない外交的環境に置かれている」と話した」

 

下線部は、屁理屈である。米中対立が韓国経済へも大きな影響を与えることが不可避な現在、韓国は対中外交について米韓同盟で一体化しなければならない状況だ。二股外交は、韓国の身を滅ぼす危険性を秘めている。これに気付くべきである。

 

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2022-08-04 05