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歴史とは恐ろしいものである。1000年単位で中国に支配されてきた韓国は、未だに中国へ「NO」を言えない国である。それが、最も極端に現れたのが文在寅政権であった。ご機嫌伺いに汲汲として、結果として韓国の地位を貶めることになった。

 

中韓外相会談が今日、中国山東省青島で行われる。この会談は、韓国政府が米国主導の半導体サプライチェーン協議体「チップ4」の予備会議に参加する方針を決めてから初めての中韓高官が対面する場だ。中国は、チップ4に対し「米国による中国けん制目的」として、「台湾参加」などを理由に反発してきた。

韓国は、これまでチップ4について明確な態度を示さなかったが、最近になって「予備会議への参加」を表明した。中国側はこのことについて「説明」を求めているようだ。こういう説明を求めること自体、中国外交の威圧を示している。

 


『中央日報』(8月9日付)は、「試験台に上がった対中外交、柔軟かつ堂々と解かなくては」と題する社説を掲げた。

 

尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の対中外交が試験台に上がった。外交部の朴振(パク・チン)長官がきょう中国・青島で就任後初めての韓中外相会談をする。続けて韓国政府は近く米国が主導する半導体供給網協議体である「チップ4」予備会議に参加する予定だ。韓国・米国・日本・台湾が参加するチップ4は事実上中国牽制が目的だ。中国と対立する素地がある。きょうの外相会談は容易でない会議になるものとみられる。

 

(1)「24日には韓中修交30周年だ。だが国際情勢はいつになく複雑で敏感だ。30年前の修交当時の雰囲気とは全く違う。中国とロシアなど権威主義が周辺を圧迫しており、米中は戦略競争で冷戦に突き進んでいる。最近ペロシ米下院議長の台湾訪問を契機に中国は台湾を包囲した軍事演習を実行した。いまは韓半島(朝鮮半島)に近い西海(黄海)に拡大している。韓中外相会談が開かれる青島は、今回の黄海での演習を主管する中国北海艦隊司令部がある所だ。まさにその近海で演習が実施されている。修交30周年を控えた両国の会談が北京でなく海上演習がある青島で開かれる理由から釈然としない」

 


中国外交の基本認識は、秦の始皇帝時代に戻っている。韓国に中国的秩序と価値、そして中国的国益を強要したいのだ。韓国が、米国的秩序に編入されているので、その基本秩序を脅かして中国的価値観を植え付けようとしている。これが、中国の対韓外交の基本線と見るべきである。中国外交が、日本と韓国で全く異なるのは、韓国の弱腰外交にある。文政権のように脅せば簡単に従う国は、中国戦狼外交の餌食になりやすいのである。

 

今回の中韓外相会談が開かれる青島近海は、「台湾封鎖」への一環として実弾演習が実施されている場所だ。黄海で演習するのは、韓国への威圧を示している。こういう「舞台装置」の中で、中国は韓国へ圧力を掛ける目的である。

 

(2)「今回の会談では、台湾情勢と高高度防衛ミサイル(THAAD)、チップ4などが主要懸案として議題に上がるものとみられる。台湾情勢と関連し、中国がペロシ米下院議長の台湾訪問を口実に実施した演習は、激しいという程度ではなく強迫だった。台湾を攻撃するかのようだった。中国の挑発的演習で台湾周辺を航行する民間船舶と航空機が迂回した。国際的な常識と規範から抜け出した間違った行動という非難を受ける理由だ」

 

中国が、台湾封鎖を行なったように、韓国も封鎖するという「暗示」をかけているのだ。いかにも始皇帝譲りの中国外交の古くさを見せつけている。こういう脅しに屈してはならない。

 


(3)「THAAD問題もそうだ。中国は依然として尹政権に「THAAD3不」を要求している。しかし防衛兵器であるTHAADの配備は北朝鮮の核・ミサイルから韓国国民を保護するための軍事主権的措置だった。中国の国益とは距離がある。しかも文在寅(ムン・ジェイン)政権が言及したTHAAD追加配備不可などのTHAAD3不は中国と合意した条約や協約ではない。拘束力はない。そうした点から中国はTHAADをめぐる強引な主張より北朝鮮の非核化牽引が優先だ」

 

韓国は、中国に対して臆することなく堂々と意見を言うべき段階である。中国へお世辞を言えば、何とかしてくれるという安易さを捨てることだ。中国の外交戦術は無慈悲だ。THAAD報復の際に中国は、「猿を怖がらせるために鶏を殺す」という言葉のように韓国を見せしめにした。韓国はこうした中国の戦術を予想できなかったのだ。中国は、韓国が米国に傾かないよう縛っては置くが、大きな関心は傾けない国である。まさに、始皇帝の「合従連衡」にほかならない。中国外交の本質を見抜くべきである。

 



(4)「チップ4は容易でない難題だ。韓国の半導体の60%ほどが中国と香港に輸出される。そのため韓国が、半導体と関連して中国にあまりに執着すれば国際半導体供給網から排除されかねない。韓米同盟だけでなく韓国の国益とも距離がある。韓国の生き残りがかかるチップ4への参加は断ることはできない事案といえる。したがって、韓国はチップ4に参加するが特定国を排除するより供給網次元で協力し新たな標準を作る外交的努力が必要だ。何より「国益」が重要だ。韓中外交は常識と規範に基づいて原則的だが柔軟かつ堂々と解いていかなければならない」

 

中国は、韓国の半導体がなければ工業生産が不可能な国である。中国にとっては本来、韓国の機嫌を損ねてはならない関係にある。韓国はその利点を忘れて、逆の行動を取って中国の術策にはまっている。潜在的に中国を怖い怖いと思い続ければ、「幽霊の正体見たり枯れ尾花」となる。韓国は、国際情勢の急変をしかと見詰めるべきなのだ。