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韓国ユン政権は、米国主宰する太平洋島嶼国会議へ参加する意思を示したという。9月22日(現地時間)、米国で「ブルーパシフィックにおけるパートナー(PBP)」外相会合が開催された。今次会合には、PBP側から、日本、豪州、ニュージーランド、英国、米国、ドイツ、カナダの各外相が参加した。

 

この段階で韓国は加わっていないが、バイデン米大統領が9月28~29日にホワイトハウスで太平洋の島嶼国首脳を招き、「ブルーパシフィックにおけるパートナー(PBP)」首脳会議を開く計画を発表。これに、韓国も参加するという。PBPは、反中包囲網であることは明白だが、韓国も意を決し参加するという。実現すれは、少しずつ「中国離れ」が進んで行くようだ。

 


『中央日報』(9月25日付)は、「バイデン大統領、新たな反中協議体首脳会議開く 『韓国も参加示唆』」と題する記事を掲載した。

 

バイデン米大統領が28~29日にホワイトハウスで太平洋の島嶼国首脳を招き、「ブルーパシフィックにおけるパートナー(PBP)」首脳会議を開く計画だとホワイトハウスが22日に明らかにした。PBPは中国が影響力を拡大している太平洋の島嶼国との協力を強化するため6月に米国の主導でオーストラリア、日本、ニュージーランド、英国が結成した協議体だ。

 

(1)「米国家安全保障会議インド太平洋調整官のカート・キャンベル氏は、この日のオンライン会見で「(世界の)どの地域も一定程度(中国との)戦略的競争から例外になれない。太平洋も例外ではない。中国は太平洋で野望があり、そのうちの一部は太平洋の島嶼国の指導者の間に懸念を呼び起こしている」と話した。だが、PBPが中国牽制に限定された役割はしないだろうと予告した。キャンベル調整官は「太平洋の島嶼国が自ら最優先順位とした主題を扱うだろう」とし、相互利益に基盤を置くと強調した」

 


日本が1997年、太平洋諸島フォーラム加盟国との関係を強化する目的で、「日本・太平洋諸島フォーラム」として初開催。以後3年毎に日本国内で開催されてきたという歴史がある。こういう友好関係が基盤になって、
PBPが結成された側面もあろう。韓国も今後、この集まりへ正式に加わって、少しずつ「中国離れ」を始めるのであろう。

 

(2)「キャンベル調整官は気候変動、違法漁業、公衆保健、感染症、投資、教育機会、技術など協力アジェンダを数え上げ、「喫緊な挑戦課題」であり「国家安全保障懸念」事案だと付け加えた。米国は太平洋の島嶼国との協力で「同じ考えを持つ」同盟とパートナー国の参加を拡大している。キャンベル調整官は「きょう、ドイツとカナダの外相がPBPに正式に参加する意向を明らかにした」と伝えた。また、フランスと韓国をはじめとする他の国も米国とともにすることを望むということを示唆した」と付け加えた」

 

太平洋島嶼国は、地政学的にも重要な場所である。ここへ、中国が目を付けて接近している。将来、軍港でもつくられる事態になると、米国はハワイ防衛上で痛手を被る。それだけに、これまでの無関心から一挙に主導権を取って動き始めた。ドイツ、カナダ、フランス、韓国も参加することで、中国へ圧力を掛ける狙いだ。

 

(3)「この日ブリンケン米国務長官は国連総会が開かれるニューヨークでPBP閣僚会議を初めて主宰し、6月の太平洋諸島フォーラムで採択された「2050年戦略」目標である気候変動対応、情報通信インフラ強化、天然資源保護、経済発展などを達成するための協力を約束した。5つの加盟国のほかに韓国、フランス、ドイツ、欧州連合(EU)、カナダ、インド、太平洋諸島フォーラム(PIF)がオブザーバーとして参加した。オブザーバー資格で参加した外交部の朴振(パク・チン)長官は、韓国は太平洋諸国との協力強化に大きな重要性を付与していると紹介した」

PBPは、オーストラリア、日本、ニュージーランド、英国、米国の5ヶ国が結成したが、韓国、フランス、ドイツ、欧州連合(EU)、カナダ、インド、太平洋諸島フォーラム(PIF)がオブザーバーとして加わった。これで、韓国も西側諸国から次第に「一員」として認識されるかも知れない。