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英国BBC記者が、滞日10年で離任する際に日本の地方における保守ぶりを批判する記事を書いた。朝鮮日報はこれを転載して、「同感」の意を表している。世界で高齢社会の先頭に位置する日本が、保守的に見えるのは確かであろう。特に、地方の農村集落では過去の仕来りの中で生きているからだ。BBC記者は、そういう一面をあたかも「日本の真実」として捉えている。日本全体の動きを捉えて欲しかった。

 

韓国は、「反日」が国是のような国であるから、「日本批判記事」に飛びついた形だ。しかし、その韓国では、市の広報映像で日本語が入っていたと言って、市が謝罪する騒ぎだ。日本で、戦前の「敵性語」の英語が入っていたことを理由に非難するのと同じ現象であろう。時代が大きく変わっていることに気づかずにいるのだろう。

 

『朝鮮日報』(1月25日付)は、「『日本は過去にとらわれている』、10年滞在の英BBC東京特派員が冷ややかに評した理由とは」と題する記事を掲載した。

 

日本で10年間特派員を務めた英BBC放送の記者が日本を離れるにあたり、「日本は未来だった、しかし今では過去にとらわれている」と評するコラムを22日に掲載した。

 

(1)「ヘイズ記者は、「日本の経済は依然として世界第3位の規模であり、殺人事件の発生率は低く、政治的対立は少ない『平和な国』だ」としながらも、非効率的な官僚主義や深刻な高齢化、そして外国人に閉鎖的な文化などを理由に、「日本は何十年も低迷して成長できず、行き詰まっている」と分析した。

 

歴史が「25年単位」で動くという見方に立てば、今後の日本が変わらないはずがない。戦時中の狂信的な軍国主義が消えて、「平和な国」になったことで証明される。非効率的な官僚主義であったならば、戦後の荒廃からGDP2位にまで急速な立ち直りは不可能であった。グローバル経済下で、日本企業の海外進出で国内は空洞化した。これからの「脱グローバル経済」で、日本の政・官・民が再び結集する。時代は動いているのだ。

 

(2)「日本人の3割が60歳を超えていることを指摘し、地方の老年層支配勢力が長期間変わっていないことも停滞の理由として挙げた。同記者は「明治維新や第二次大戦敗戦後も生き残った、圧倒的に男性中心のこの国の支配層は『日本は特別だ』という確信とナショナリズムに彩られている。第二次世界大戦において、『日本は加害者ではなく被害者だった』とこの支配層は信じている」と指摘した。さらに、安倍晋三元首相の祖父・岸信介が戦犯容疑者として逮捕されたのにもかかわらず、自由民主党の結党に参加して首相になったことも指摘した」

 

人間、誰でも高齢化すれば保守的になる。日本の地方で、日本が戦争被害者という立場を明らかにしたのは、外国人記者への「見栄」であろう。今なお「憲法9条」を守っているのは、開戦反省への証である。岸信介は、戦時中の商工大臣(現在の経済産業大臣)である。開戦に署名した一人だ。戦後は、国民の選挙で選ばれ政治家になった。戦後民主主義体制を認めるならば、岸を政治家として容認するほかない。

 

朝鮮日報は、日本の開戦責任を追及したいのであろう。ならば韓国は、朝鮮戦争を引き起した北朝鮮の責任を追及し続けているか、だ。文政権時代は、一切を曖昧にして接近していたほど。つまり、歴史は動いているのである。過去に拘っていては、先へ進まない事例であろう。

 

『中央日報』(1月23日付)は、「韓国地方自治体の旧正月挨拶映像に日本語登場…『萌え萌えきゅん』物議醸し削除」と題する記事を掲載した。

 

韓国の忠清南道天安市(チュンチョンナムド・チョナンシ)は、ソル(旧正月)連休期間に公式ソーシャルメディアに掲載した映像が、親日論争に巻き込まれると該当の掲示物を削除して謝罪文を出した。

 

(3)「天安市は今回の連休が始まった21日午前11時、公式インスタグラムに30秒ほどの映像を投稿した。この映像によると、韓服を着たクルミ饅頭のかぶりものをした人形が「萌え萌えきゅーん」「おいしくなーれ」となどの日本語を連発する」

 

(4)「これに対して一部の市民は、「日本の文化をソル名節に使うなんて考えがなさすぎる」「(独立運動家の)柳寛順(ユ・グァンスン)の生家と独立記念館がある天安市に日本語とはなんということか」「市民として恥ずかしい」「天安市公務員は日本人を採用するのか」などの反応を示した。問題になったことを受け、市は現在該当の映像をソーシャルメディアから削除した状態だ」

 

韓国では、「日本文化」排斥が露骨な形で行われている。天安市民の反日意識は、日本統治下と変わっていないことに気づくべきだ。韓国の保守性(民族主義)が、日本のそれよりもはるかに強いことは紛れもない事実である。