a1320_000159_m
   

韓国経済は、半導体が支えている。メモリー半導体市況が、そのまま貿易収支に反映されているからだ。今年の年初から2月20日までの貿易赤字は、186億ドルに達した。すでに昨年1年間の貿易赤字の39%にもなっている。主因は、半導体市況が前年比40%台の下落になっていることだ。

 

『東亞日報』(2月22日付)は、「今年の貿易赤字すでに186億ドル 昨年全体の39%」と題する記事を掲載した

 

今年に入ってから今月20日までの貿易赤字が、186億ドル(約24兆1000億ウォン)を上回っている。史上最大だった昨年の貿易赤字の39%に達する。エネルギー輸入が急増している中、最大輸出品である半導体と最大交易国である中国への輸出は減り続けている。

(1)「21日、関税庁によると、今年1月1日から今月20日までの貿易収支は186億3900万ドルの赤字と集計された。昨年同期(69億8400万ドル)の約2.7倍に達する。年間基準で史上最大だった昨年の貿易赤字(474億6700万ドル)の39%が、今年に入ってから51日間の累積である。今月1~20日の貿易赤字は、59億8700万ドルで、前年同期(18億3300万ドル)の3倍を超えた。2月の月間でも貿易収支が赤字になれば、昨年3月から1年間赤字が続くことになる」

 

1月の輸出は、2020年5月以来最大の減少になった。特に半導体の輸出激減が影響した。1月の半導体輸出は、世界景気の減速と半導体価格の下落の影響で、1年前より44.5%も減少。半導体輸出は、昨年8月(マイナス7.8%)以降、6ヵ月連続で前年比の減少基調が続いている。

 

1月の半導体輸出は、前記のように前年同月比で44.5%減である。この減少基調は、2月に入ってもほぼ同じペースで続いている。2月1日~20日までの半導体は、前年比43.9%減である。

 

(2)「輸出が減少する中、輸入は増え、貿易赤字が続いている。今月1~20日の輸出額は335億4900万ドルで、昨年同期より2.3%減少した。操業日数で計算すると、1日平均の輸出額は14.9%減少した。昨年10月からマイナスに転じた輸出は、先月も1年前より16.6%減少した。半導体と対中輸出が軒並み低迷した。今月に入ってから20日までの半導体の輸出額は43.9%減少し、先月に続きまた40%以上激減した。対中輸出額は前年より22.7%減少した。中国の景気萎縮で、対中輸出は先月まで8ヵ月連続で減少した

半導体価格の下落は、韓国国内半導体業界の経営業績の悪化につながっている。SKハイニックスは、昨年第4四半期(10~12月)の連結基準の売上は7兆6986億ウォン、営業損失は1兆7012億ウォンであった。四半期基準の赤字では、2012年第3四半期(240億ウォン)以来10年ぶりである。

 

SKハイニックスは、サムスンと違って半導体専業である。それだけに、半導体市況の落込みを真っ正面から受ける形になっている。問題は、この半導体市況の回復時期である。年初来、半導体市況が半値近くまでの値下がりとなれば、在庫調整が急ピッチで始まっていることを物語っている。

 

世界的には、秋頃の市況回復というのがコンセンサスになっている。これは、半導体装置メーカーの見方だ。半導体メーカーは利害当事者であるので、半導体装置メーカーの方が市場から距離を置いており、それだけより冷静な見方と言えよう。