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外国人観光客の訪日が解禁されたが、全体の3分の1は韓国客が占めた。パンデミック前から、韓国からはリピーターが多くその流れが復活した形だ。日本の観光地では、どこへ行っても韓国語が聞えた、というほどの賑わいである。

 

『ニューズウィーク 日本語版』(2月26日付)は、「訪日韓国人急増、『いくら安くても日本に行かない』との回答も一変 その理由は?」と題する記事を掲載した。

 

日本政府観光局(JNTO)が発表した2023年1月の訪日外国人は推計149万7300人。コロナ禍前の旧正月に日本を訪れていた中国人が、規制の影響から3万1200人にとどまった一方、韓国人は56万5200人と3分の1を占めていた。韓国人の次に多かったのは台湾の25万9300人で、香港の15万9000人が続いている。

 

(1)「日本製品不買運動の余熱が続いた2020年12月に韓国世論調査会社が行ったアンケート調査で、70.1%が日本製品不買運動に参加したと回答、49.9%が「日本は敵対国だ」と回答し、55.7%が「いくら安くても日本に行かない」と答えた。しかし、2022年12月のアンケートで不買運動に参加したという回答は60.0%に減少、「日本は敵対国」という回答も36.1%まで減少し、「日本に行かない」という回答は26.8%まで急減した。昨年7月にクレジットカード決済大手のビザが行ったアンケートでも1年以内に行きたい観光地の1位は日本だった」

 

韓国も、多くの人達が文政権の「反日」に踊らされた。文氏の「二度と日本に負けない」という刺激的発言が影響したのであろう。文氏は、相当なアジテーターである。

 

(2)「22年10月11日、日本政府がビザなし渡航を再開すると韓国内で訪日熱が再燃した。通信販売大手インターパークが、10月11日から3か月間に販売した日本行き航空券は前年同期の400倍、コロナ禍前の19年と比べても4.8倍に達していた。Gマーケットが1月1日から17日に販売した国際航空券は大阪便が最も多く、東京、福岡と続いていた。1位から3位を日本路線が占めたのだ」

 

韓国の日本人気の高さは、国際航空券の1位から3位までが日本の都市が占めた。円安も手伝ったであろう。リピーターが、大挙して訪日したと言えそうだ。長い間、訪日がストップしていたからだ。

 

(3)「韓国人が、大挙して日本を訪れる理由は主に3つある。格安航空会社LCCの国際航空運賃はコロナ禍前のFSC (フルサービスキャリア)並みと高額で、FSCのエコノミークラスの運賃はコロナ禍前のビジネスクラスと大差ない。距離が近く便数が多い日本便は以前と比べて高額とはいえ、他の国より安価である。また、昨年から続く円安で、日本旅行費が低下していることも訪日韓国人の増加に拍車をかけている」

 

日本を訪れる理由は主に3つあるという。

1)渡航費の安さ

2)円安で旅行費が低下

3)医療インフラの充実

要するに、韓国国内と同じ気分で安心して旅行できるという点であろう。

 

(4)「医療インフラから日本を選ぶ韓国人も少なくない。前述のビザが行ったアンケートで、旅行先を選ぶ際、医療インフラを重視すると答えた韓国人はコロナ禍前の1.6倍に増えていた。日本に対する否定的な感情が薄らいだことに加えて、費用や安全面から日本を訪れる韓国人が増えているのだ」

 

医療インフラと言えば、日本の地方にある医科大学が、羽田で病院を建設するというニュースがあった。医療目的の訪日客が、多いというのだ。

 

(5)「訪韓日本人が増加しても日本観光業界の好況につながる可能性は大きくない。日本製品不買運動が吹き荒れた2019年下期、韓国の旅行会社と航空会社が甚大な被害を受けたが、多大な被害を受けた日本企業はほとんどない。成田空港に到着する外国人旅行者の多くがJRの成田エキスプレスや京成スカイライナーで都心に向かい、関西空港でもJRの特急はるかや南海のラピートを利用するが、韓国人は多くがより安価な一般列車を利用する」

 

一般公共交通機関を利用するのは普通であろう。特別、不思議がることもない。日本人でも、海外旅行の際は公共交通機関を利用している。タクシーを利用するのは、一部の金持ちの振舞であろう。

 

(6)「日韓往来が1000万人に達した2018年、訪日外国人のなかで最も支出が少ないのが韓国人だった。訪日韓国人の増加で韓国の航空会社と旅行会社が好調な再スタートを切る一方、日本が享受する恩恵は限定的だろう」

 

一番、消費額の多いのは中国観光客であった。韓国人の消費額の少ないのは、リピーターの多い証拠であろう。物見遊山でなく、日本の良さをじっくり味わいたいという意味に理解すべきだ。この記事の筆者は、派手に金を使う客を「上客」と見るタイプのようだ。