テイカカズラ
   

スマホは、世界的な需要不振に直面しているが、高級スマホは堅調である。販売不振は、中低価格ゾーンのスマホだ。アップルは、高級品で強みを発揮しており独壇場になっている。サムスンは、中低価格ゾーンの普及品で5位圏内という不本意な結果になっている。

 

『ハンギョレ新聞』(8月30日付)は、「アイフォン、世界スマートフォン1~4位『総なめ』…ギャラクシーは普及型のみ善戦」と題する記事を掲載した。

 

サムスン電子が今年上半期のプレミアムスマートフォン競争でアップルに完全に押された。スマートフォンの出荷量でアイフォン14モデルが13位を席巻した反面、サムスン製品では中低価格モデルのギャラクシーA14モデルだけが5位圏内に入った。

 

(1)「28日(現地時間)、市場調査機関オムディアが今年1月から6月までのスマートフォン出荷量を調査した結果、アップルのアイフォン14プロマックスが計2650万台出荷され1位になった。アイフォン14プロマックスは、昨年9月に発売されたアイフォン14シリーズの最高級モデルで、韓国での出庫価格は175万ウォン(約19万円、128GB基準)から始まる。一緒に発売されたアイフォン14プロとアイフォン14基本モデルはそれぞれ出荷量23位を占めた」

 

アップルの高級機種の人気が高いのは、カメラが優れているとも言われている。これは、ソニー半導体の優秀さが貢献している結果だ。ソニーは、熊本で半導体工場を増設するので、アップルと協力してさらなる高みを目指すのであろう。

 

(2)「出庫価格が155万ウォン(約17万円、128GB)から始まるアイフォン14プロは2100万台、125万ウォン(約14万円、128GB)のアイフォン14基本モデルは1650万台が出荷された。4位はアイフォン13の基本モデル(109万ウォン=約12万円、128GB)だった。2021年下半期に発売され1年半が過ぎたが、1550万台が出荷された」

 

アップルは、一貫して高機能化を図っている。アイフォン需要の天井は、高機能化で押し上げる戦略であり、見事に成功している。中国でも、アップルのシェアは上がっている。

 

(3)「サムスン電子のギャラクシーは、アイフォンに押されて5位圏外に位置している。同社で最も多く出荷されたモデルは、20万ウォン(23万円)台の普及型スマートフォンであるギャラクシーA14モデルだった。韓国国内ではあまり販売されていないモデルだが、インドをはじめ東南アジア地域で多く販売された。ギャラクシーS23ウルトラモデルは960万台が出荷され6位に上がり体面を整えた。今年初めに発売された最高級モデルで、韓国国内での出庫価格は159万9400ウォン(約17万円、256GB)に達した。続いてギャラクシーA145Gは900万台、ギャラクシーA545G880万台、ギャラクシーA34 5G710万台それぞれ出荷されたことが分かった。いずれも2060万ウォン(27万円)台の普及型モデルだ」

 

サムスンは、アップルに押されている。サムスンのカメラ用半導体が、ソニーの性能で及ばないとされる。サムスンも、量よりも質で勝負しなければならない時期に来ている。

 

(4)「オムディアは、「消費者の購買選好度が中低価格モデルから最高級モデルに変化している。今年もプレミアム新製品であるアイフォンプロとマックスモデルの出荷量が増加すると見られる」と見た。業界では、全世界の景気鈍化でスマートフォン需要が減少した状況でも、600ドル以上のプレミアムフォン販売は増加する傾向に注目している。市場調査会社カウンターポイントリサーチの調査によれば、昨年の全世界スマートフォン出荷量は12%減少した12億4000万台である反面、プレミアムスマートフォンの出荷量は1%増加した25千万台だった。プレミアムフォンのブランド別販売比重は、アップルが75%で圧倒的1位であり、サムスン電子16%、ファーウェイ3%、シャオミ1%の順だった」

 

下線部は、極めて示唆的である。普及品スマホは出荷が落ちているが、高級品は増えているのだ。高級品では、アップルが75%のシェアである。サムスンは16%で大差だ。

 

(5)「サムスン電子は、プレミアムフォンの競争力確保のために下半期に発売したフォルダブルフォンのギャラクシーZフリップ5・フォルド5の販売に集中している。サムスンはフォルダブルフォン市場の成長傾向を反映し、新しいフォルダブルフォンシリーズの販売目標値を1200万台に設定した。ただ、プレミアムフォン市場でフォルダブルフォンが占める割合は10%半ばに止まっている」

 

サムスンは、アップルに比べれば後発である。先発アップルには、やはり一日の長があるのだろう。