韓国で9月15日、大邱市で客を乗せたEV(電気自動車)タクシーが、時速190km近いスピードで暴走し、信号待ちの車に激突する事故があった。タクシー運転手と乗客の男性が頭や肋骨に大けがを負うなど、7人がけがをすする大事故になった。
暴走したタクシーの運転手は、「最初に車と衝突した後に突然車が暴走した」「ブレーキが利かなくなった」などと話しているという。事故当時のドライブレコーダーの映像を見ると、時速50キロメートルで正常に走行していたタクシーは、衝突直後に急に速度を上げ始めている。加速36秒で車の速度は、時速188キロメートルに達した。映像で、車の速度が上がるとタクシー運転手は慌てた様子で「うわあ」「大変なことになった」と何度も叫び続けた。乗客が運転手に向かって「ブレーキを踏んで」「エンジンを切って」と急いで言うと、タクシー運転手は何をやってもまともに作動しないと答えるなど緊迫した雰囲気になった。『朝鮮日報』(9月28日付)が報じた。
『レコードチャイナ』(9月29日付)は、「『大変だ、電源も切れない』 韓国でまたEV急加速事故 衝撃の映像に韓国ネット『欠陥認めて』」と題する記事を掲載した。
今年に入り、韓国ではEVが急加速する事故が相次いで発生している。韓国警察は、事故当時の車の速度やアクセルペダルの変位量、ブレーキペダルの操作有無などについて詳しく調べる方針だという。
(1)「韓国のネットユーザーからは、「EVには絶対に乗らないと決めている」「後ろの車がEVタクシーだと不安になる」「この事故もまた『運転技術未熟者』で済まされてしまうのだろうか」「こんなにも急加速事故が相次いでいるのだから、メーカーはそろそろ車の欠陥であることを認めてほしい」「加速し始めてから激突するまでかなり時間があり、運転手はあの手この手を使って車を止めようとしている。これは意図しない急加速事故に決まっている。証人までいるのだから今回は認めざるを得ないだろう」「車の欠陥でないことをメーカーが証明するように、早く法律を変えてほしい。なぜ個人が欠陥を証明しなければならないのか理解できない」などの声が上がっている」
韓国でEVを製造しているのは、現代自と起亜の二社である。今回の暴走EVタクシーの事件は、メーカーからリコール申請が出るべきだが、沈黙したままである。だが、前記の二社は米国ではエンジン車で330万台のリコール申請を行っている。韓国では頬被りしながら、自動車事故には厳しい米国ではリコール申請と使い分けしている感じも否めない。
『レコードチャイナ』(9月29日付)は、「発火の恐れ、韓国車ヒョンデとキア 米国で330万台をリコールー韓国ネットからは不満続出」と題する記事を掲載した。
韓国・聯合ニュース(9月27日付)によると、現代自動車(ヒョンデ)と起亜自動車(キア)が米国でそれぞれ約160万台、約170万台をリコールすると、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)が27日(現地時間)に発表した。
(2)「記事によると、起亜自動車側は「車両の油圧式電子制御装置(HECU)がショートを起こす恐れがあり、これにより駐車中や走行中にエンジン部品から発火する可能性がある」と説明した。現代自動車側は「アンチロックブレーキシステム(ABS)モジュールのブレーキ液漏れによりショートが起きる可能性があり、これがエンジン部品からの発火につながる恐れがある」と説明した。両社は油圧式電子制御装置やアンチロックブレーキシステムの交換などを行い、問題を解決する方針だという」
現代自と起亜は、同一資本系列である。技術的にも同じだ。米国では、両社合計で330万台のリコールを申請した。米国の罰則は厳しいので、「危ない」とみればすぐにリコールを申請している。
(3)「この記事を見た韓国のネットユーザーからは「なぜ米国だけでリコールする?」「韓国の消費者には『自分で欠陥を証明せよ』と言うのにね」「米国の消費者の前では何も言えない弱虫企業なのに、韓国の消費者のことはカモ扱い」「韓国内の車も大々的なリコールを実施するべきだ」「韓国で車を売って稼いだお金を全て米国に貢いでいる」「それよりも韓国内での急加速事故問題をどうにかしてほしい」など、韓国内との対応の差に不満を示す声が多数寄せられている」
現代自は、米国で21年にEV8万2000台をリコールした。そのコストは、1兆ウォン(約1000億円)と過去最大規模に達した事例もある。今回のEVタクシーの暴走事故について、会社側から何らかの説明があってしかるべき、と消費者は不満を募らせている。


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