韓国政界は、与野党が泥仕合を続けており主な法律がことごとく未成立という異常な事態に陥っている。こういう状況では、国民も希望が持てずに結婚をしないという選択をして「未婚率」が高まっている。19~34歳の未婚率は81.5%と絶望的な事態だ。30年後に、青年の人口は半減する。韓国が消えてしまいかねないのだ。
『朝鮮日報』(11月30日付)は、「韓国30代前半の56%は未婚、30年後は青年世代が半減 目前に迫る『人口の崖』」と題する記事を掲載した。
韓国で晩婚・非婚の風潮が加速し、30代前半(30~34歳)の男女の未婚率が5割を超えた。また、30代後半(35~39歳)の3人に1人、40歳前半(40~44歳)では5人に1人が」未婚であることが分かった。青年層全体(19~34歳)の未婚率は初めて80%を超えた。
(1)「韓国統計庁は11月27日、このような内容を盛り込んだ「人口住宅総調査の結果から分析した我が国の青年世代の変化」を発表した。青年世代の未婚率は近年、上昇傾向にある。19~34歳の未婚率は2000年には54.5%だったが、2010年には68.9%に上昇し、2020年には81.5%まで跳ね上がった。統計庁の調査で、青年の未婚率が80%を超えたのは今回が初めてだ」
青年の未婚率が81.5%とは、国家滅亡の第一歩が始まっていると言ってよい。ここまで、未婚率が高まったのは韓国の将来に希望が持てなくなったからだろう。政治は、左右両派が激突しており、肝心なことは決まらないという絶望的な状況だ。だが、この現状を変えようという認識が左右両派を超えて現れないのだ。朝鮮李朝が、日本に併合されるときも、こういう混乱状況であったに違いない。
(2)「このように、未婚・晩婚化が加速し、生まれる子どもの数が減っているため、青年の人口は30年後には半減するとの見通しが示された。統計庁によると、韓国の青年人口の割合は1990年(1384万9000人)をピークに減少し、2020年には1021万3000人で韓国の総人口(5013万3000人)の20.4%だった。30年後の2050年には青年人口は521万3000人となり、総人口に占める割合が11.0%まで低下すると統計庁はみている」
青年人口は、2020年に1021万人。30年後の2050年は、521万人へ半減する。労働力は急減するのだ。徴兵制度を維持できるのか、懸念事項は増えるばかりだ。今からでも、「国家改造」に着手しなければ、韓国は消えてしまうだろう。儒教倫理を精算して、近代化精神へ切り替えなければ、本当の危機が到来する。
(3)「青年世代の首都圏集中現象と、単身世帯(一人暮らし)の増加傾向は相変わらずだ。2020年現在で青年世代の53.8%が首都圏に住んでいることが分かり、2005年(51.7%)以降、首都圏集中の傾向は続いている。一人暮らしをする青年世代の割合は2000年の6.6%から2020年には20.1%へと3倍に増えた。人口学者の曺永台(チョ・ヨンテ)ソウル大保健大学院教授は「今回の統計によって、人口が急減するという『定められた未来』が想定より早く訪れることが確認されたが、人口政策は依然として足踏み状態だ」として「少子化の部分だけ対策を立てるのではなく、青年向けの雇用創出や居住環境の整備など、多様な制度と政策を早急に準備し、施行していくべきだ」と指摘した」
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2023-11-30 |
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