a0070_000030_m
   

韓国は、文政権時代の「反日」がウソのように消えて、今や空前の「日本旅行ブーム」である。韓国のカード会社の現代カードは、日本で特別サービスを提供して便宜を図っている。安い物価とおいしい食べ物が魅力という。

 

『日本経済新聞 電子版』(7月30日付)は、「訪日韓国人が急増、楽天やビックカメラがサービス拡充」と題する記事を掲載した。

 

日本を訪問する韓国人観光客が増えている。日韓関係の悪化や新型コロナウイルスで訪日が急減した数年を経て、今や空前の日本旅行ブームだ。訪日客向けサービスや航空便も広がってきた。円安や相対的な物価高という「安いニッポン」を超えて、訪日客が持続的に増える魅力の創出が求められている。

 

(1)「なにもかもが安くて大興奮した。子どもの日用品なんて韓国よりずっと安くて買いまくったわ』。大手財閥で働くソウル市の40代女性は今春、関西を訪れた時の驚きを隠さない。「食べ物もおいしくて楽しかった。またすぐにでも行きたい」と話す。日本政府観光局(JNTO)によると、15月に日本を訪れた韓国人観光客は373万人と、前年同期比1.4倍に増えた。月ベースで見ると5月単月で73万人が訪れ、2022年2月以来、28カ月連続で前年実績を上回った。5月としては過去最高だ」

 

良好な日韓関係を反映して、韓国の訪日観光客は空前の増加となっている。2022年2月以来、28カ月連続で前年実績を上回った。5月としては過去最高だ。文政権の交代が引き金になっている。

 

(2)「韓国人にとって日本は長年、人気トップの旅行先だ。ただ近年は厳しい局面もあった。19年、当時の安倍晋三首相と文在寅(ムン・ジェイン)前大統領との間で歴史問題などに端を発した日韓関係の悪化を背景に、「NO Japan運動」として日本を訪れる観光客が急速に減っていた。20年に入ると新型コロナの影響で入国が制限され、観光が成り立たない時期が続いた。日韓をつなぐ航空便は客数の減少で運休が相次いだ。ここにきて航空便が復活し、旅客数も大きく増えた。韓国国土交通部によると15月に韓国と日本を往来した航空旅客数は1020万人と過去最多となった。前年同期比46%伸びた。日本と同じく短距離路線として運航する中国の旅客数(508万人)と比べても2倍に達する」

 

韓国にとって日本は、もっとも近い「外国」である。格安航空券を使えば、韓国の済州島へ旅行するよりも低コストされている。日韓関係の葛藤さえなければ、日本はもっとも旅したい國であろう。

 

(3)「韓国クレジットカード会社で決済額首位の現代カードは6月半ば、楽天グループやビックカメラなどと連携して訪日韓国人向けに割引や配達のサービスを始めた。現代カードの所持者が対象で、韓国人旅行者がよく訪れる日本の6施設を連携先に選定した。現代カードが決済履歴を元に分析した顧客の旅行動向によると、23年に日本を訪れた会員は約50万人と21年比7倍に増えた。このうち5人に1人は年間の訪問回数が2回以上だった」

 

韓国現代カードの所持者に便宜を図るべく、日本の6施設が連携先に選定されている。サービス内容は、次のパラグラフで説明されている。

 

(4)「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が運営する蔦屋書店ではドリンクを提供し、ビックカメラでは購入した商品をホテルや空港へ配送するサービスを実施する。国立新美術館(東京・港)や国立西洋美術館(同・台東)の企画展観覧券が無料になったり、楽天トラベルの宿泊費や阪急阪神百貨店での商品購入を割り引いたりするサービスもそろえた。現代カードが韓国人に人気のある施設を調査して選び、日本の各社を訪れサービスの提供を持ちかけたという。現代カードの担当者は、「もっと提携先を増やし、日本旅行に行くなら現代カードを持っていると得だという認識を広めたい」と話す」

 

国立新美術館や国立西洋美術館の企画展観覧券が、無料になるという。日本文化への関心の高さを示している。

 

(5)「韓国人にとって日本旅行の魅力は何か。安さという魅力は、為替や物価で今後左右される可能性がある。45月には富山空港と韓国を結ぶチャーター便が約3年半ぶりに運航した。韓国人団体客の目当ては立山黒部アルペンルートだった。登山好きの韓国人がツアーで多く訪れ、リピーターもいたもよう

 

北アルプスへの登山にも関心が高いという。かつては、九州で温泉やゴルフを楽しむ観光客が多かった。それが、登山となると「日本文化」への関心を持ち始めていることを窺わせている。訪日観光客の若返りが、始まっている感じだ。

外国での登山は、相手国への相当な理解が前提になる。かつて、スイスのマッターホルンの登山口まで登った私の経験から申し上げると、マッターホルンは各国からの登山者が集まってくる場所だ。和気藹々とした雰囲気のなかで、忘れられない経験をさせてもらった。韓国の人たちも、北アルプスの雄大な景色の中で、日本の変わらない本質を感じて欲しいと思う。