あじさいのたまご
   

最大野党「共に民主党」代表の李在明氏は、これまで竹島問題や福島原発処理水反対で「反日運動」の先頭に立ってきた。だが、次期大統領選が近いと判断、「反日言動」を封印している。いまさらカムフラージュしても李氏の発言は、日本で広く知られている。筋金入りの反日闘志だけに生涯、筋を通した方が政治家として評価されるであろう。再び、反日へ転向すれば評価を下げるだけだ。

『中央日報』(2月2日付)は、「韓国野党代表、韓日関係は非敵対的『日本の国防力強化は韓国の脅威にならない』」

韓国野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表が、現在の韓日関係について「両国関係は敵対的ではなく、日本の国防力強化は韓国の脅威にならない」と話した。


(1)「民主党の報道資料によると、李代表は先月31日に公開された英週刊誌『エコノミスト』とのインタビューで、「韓国は自由民主主義陣営の一員であり、現在の地政学的現実を考慮すると日本との関係をさらに深めて韓米日3カ国協力を持続することに異論はない」としながらこのように明らかにした。一方、李代表は、「日本は韓国を侵略し恐ろしい人権侵害を犯したのにまともに謝罪しないとてもおかしな人たちであふれた国だと考えたりした」と話した」

李氏は、相変わらず日韓併合への謝罪を求めている。ここに、彼の本心が現れている。歴史問題を出せば、どこの国も「すねに傷持つ身」である。日本とドイツを同一視しているが、次元の異なる話だ。李氏の信頼感が揺らぐのは、こういう点にもある。

(2)「彼は、「弁護士時代に日本を訪問してから日本人の勤勉さと誠実さ、礼儀に衝撃を受けた。結局、政治によって関係が歪曲されたという事実を知ることになった」と付け加えた。ただ、李代表は尹大統領の対日外交に対しては「過度に服従する態度」として批判的な見方を示したとエコノミストは伝えた」

李氏は、「日本人の勤勉さと誠実さ、礼儀に衝撃を受けた」という。その彼が、嘘八百を言い募って反日運動を牽引してきたのだ。にわかに信じがたいことである。


(3)「李代表は、昨年の総選挙の遊説中に韓国政府の対中外交基調を批判してしたいわゆる「謝謝(ありがとう)」発言に対しては、実用外交強調の次元だったと説明した。李代表は当時「なぜ中国に口出しするのか。ただ『謝謝』、台湾にも『謝謝』と言っていれば良い。両岸問題に韓国がなぜ介入するのか」と話していた。これに対し李代表は、インタビューで「台湾海峡がどうなろうと韓国がなぜ気を遣わなければならないのか。まず自分たちから取りまとめるべきではないだろうか。その発言は、単に韓国が実用的な外交をしなければならないという意味だけで、国益を損ねるほど中国との関係が悪化するのは避けるべきという趣旨だった」と説明した」

李氏は過去、台湾海峡がどうなろうと韓国に関係ないと言い放った人物である。福島原発の処理水放出反対では、在韓中国大使と組んで、世界中へ「日本批判」を言い放っていた。彼が、台湾よりも中国へ大きく傾いていることは間違いない。「実用外交」レベルを超えた、親中国派である。

(4)「英誌『エコノミスト』は、李代表のこうした発言を紹介しながら「このような姿を新しいトランプ政権の『中国タカ派』らはうれしく思わないだろう」と評価した。一方、李代表は尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領弾劾審判が進行中なのに与党の支持率が民主党より高かったり、両党が伯仲していることが明らかになった世論調査結果をめぐり、「現在進行中の混乱に挫折した有権者が過去には民主党を野党勢力と考えたが、いまは『責任を負わなければならない指導勢力』とみている」と分析した」

英誌『エコノミスト』は、李氏の本音が親中国にあることを見抜いている。日米韓三カ国のスクラムへ組み込む人物でないことは明らかだ。


(5)「その上で李氏は、「民主党の主要価値は実用主義」としながら「成長の回復とパイを成長させることの重要性」を強調した。最後に李代表は対北朝鮮問題について「両国関係は敵対的だが抑制と対話のバランスが歪曲された」と指摘した。続けて「韓国の強大な軍隊、米国との同盟、日本との安全保障協力拡大」を挙げ、「韓国はすでに北朝鮮を抑止するほど軍事的に十分に強く、いま与えられた課題は疎通と参加を通じて関係を改善していくこと」と主張した」

李氏は、反企業主義でもある。政府による韓国企業支援策には、ことごとく反対してきた。「民主党の主要価値は実用主義」とは、とんでもないカムフラージュである。企業よりも労組支援へ大きく傾いている。民主党が再び政権に就けば、韓国経済は再建への手がかりを掴めないであろう。