あじさいのたまご
   

韓国は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領弾劾に続いて、大統領代行の韓悳洙(ハン・ドクス)首相を弾劾した。現在の大統領代行は、崔相穆(チェ・サンモク)経済副首相兼企画財政相である。野党は21日、この崔氏も弾劾する弾劾訴追案を国会に提出した。2人目の大統領代行訴追を目指している。理由は、国会が推薦した憲法裁判所の判事候補を崔氏が任命しなかったことや、非常戒厳宣言を巡り内乱罪に問われていると共犯である疑いがあることなどを挙げた。韓国政治はドロ沼状態である。国際社会の韓国を見る眼は厳しくなる。

『朝鮮日報』(3月21日付)は、「崔相穆・大統領権限代行の弾劾を開始した共に民主党、何を狙っているのか」と題する社説を掲載した。

韓国野党「共に民主党」は、馬恩赫(マ・ウンヒョク)憲法裁判官候補者を任命しない崔相穆大統領権限代行に対し、「黙認できない」との理由で弾劾手続きを開始するという。時期については明言していないが、尹錫悦大統領と韓悳洙権限代行に続き崔相穆代行まで弾劾する考えを明確にした形だ。「代行の代行の代行」体制になっても意に介さないようだ。


(1)「共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表は前日、崔相穆代行に対し「国民の誰でも職務放棄の現行犯として逮捕できるので、お体にお気を付けいただきたい」と言葉をかけた。ヤクザ映画にも出てきそうな発言で波紋が広がったが、翌日には弾劾を宣言した。共に民主党による度重なる弾劾脅迫を受け、一時は崔相穆代行も辞任を検討中との見方も出ていた。崔相穆代行はこれを否定したが、共に民主党の攻勢がどれほど厳しいかをうかがい知ることができる」

韓国政治は、「狂乱状態」にある。最大野党「共に民主党」代表の李氏が、早く次期大統領選挙を行わせて、自らが就任したいという焦りが拍車をかけている。李氏は、韓国政治を混乱させたもう一人の当事者である。大統領選への立候補は自重すべきである。韓国政治をさらに混乱させ、収拾のつかなくなる事態が懸念されるのだ。一人の人間の野望が、こういう事態を招いた一半の責任を感じるべきだろう。

(2)「共に民主党は、何かあれば崔相穆代行に対し「内乱の共犯」「国政混乱の主犯」などと批判しさまざまな手を尽くして圧力を加えてきた。共に民主党は、重要法案を次々と一方的に採決したため、大統領や権限代行による拒否権行使は40回に及ぶ。首相、長官、検事などに対する弾劾案提出も29回だ。野党の政治攻勢に押され、崔相穆代行が職務を正常に遂行できなければ、国政の混乱は今以上に拡大するだろう。崔相穆代行を弾劾し別の国務委員が次の代行に就任したとしても、共に民主党が望む馬恩赫候補が任命されるわけではない」

野党が提出した弾劾案提出は、すでに29回を数えている。今回の弾劾案で30回を数える。野党にとって気にくわない政府要人は、ことごとく弾劾するという正気とは思えないような乱暴な行動を取っている。政権への協力という配慮はゼロである。


(3)「今、韓国の政治は大きな混乱に加え、トランプ政権の米国第一主義政策で経済と安全保障の危機に直面している。しかし国会を掌握した政党と大統領選挙候補支持率1位の候補者は国政から背を向けひたすら政略的弾劾暴走を続けている。実に無責任と言わざるを得ない」

「大統領選挙候補支持率1位の候補者」とは、李氏を指している。自らは、5つの罪名を抱える被告人である。この司法リスクを逃れるために、一日も早い大統領選挙を行いたいと焦っているのだ。それが、「代行の代行の代行」というめまぐるしい騒ぎを引き起している理由である。

(4)「憲法裁判所は、今月24日に韓悳洙(ハン・ドクス)権限代行に対する弾劾審判の宣告を行う。昨年12月27日に内乱を共謀・幇助(ほうじょ)したとの理由で弾劾訴追されてから87日だが、韓悳洙代行に対する弾劾も共に民主党の単なる政略に過ぎない。韓悳洙代行が復帰した場合、国政の混乱を収め米国と通商や安全保障の懸案を解決するきっかけになることも期待されている。韓悳洙代行は、通商の専門家で駐米大使も経験した人物だ。馬恩赫候補の任命は大統領弾劾審判後に先送りするしかないだろう」

韓悳洙首相に対する大統領権限代行の弾劾審判は、24日に下される。大方は、「弾劾不成立」とみられている。そうなれば、崔相穆・大統領権限代行の弾劾は意味がなくなる。単なる嫌がらせとなろう。

(5)「共に民主党は、今も弾劾審判の結果をじっと待てず焦っている。その理由は、国民も理解している。李在明代表の司法リスクが、現実となる前に大統領選挙を行いたいからだ。そうなれば、国政はさらに混乱する。今の事態に大きな責任がある共に民主党は、自粛と自重が必要だ」

李氏の異常な権力執着心が、現在の韓国政治を混乱させている理由の一つである。国民は、このことを知り抜いているのだ。