トランプ米大統領は、ウクライナへ巡航ミサイル「トマホーク」の供与をめぐり、土壇場で苦悩している。ウクライナ軍が、首都モスクワやロシア領の内陸部の軍事施設に攻撃できるようになるからだ。プーチン大統領が、「米ロ関係の破壊につながる」と反発するなど、強い警戒感を示している。これまで、強がりをみせてきた、ロシアの泣き所が浮上している。
『ウォール・ストリート・ジャーナル』(10月18日付)は、「トランプ氏、ウクライナにトマホーク供与より『終戦望む』」と題する記事を掲載した。
ドナルド・トランプ米大統領は17日、ホワイトハウスでウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談し、ウクライナが米国の長距離巡航ミサイル「トマホーク」を必要としないことを望むと述べた。トランプ氏は「われわれはトマホークについて話し合うが、彼らがトマホークを必要としないことを強く望んでいる」とし、「正直に言えば、戦争が終わることをはるかに強く望んでいる」と話した。また「ゼレンスキー大統領はそうなることを望んでいると思う。今はプーチン大統領もそうなることを望んでいると思う」と語った。
(1)「トランプ氏は、停戦交渉を拒否するロシアのウラジーミル・プーチン大統領に失望感を示し、ここ数週間、ウクライナへのトマホーク供与を検討していると公然と語ってきた。トランプ氏とプーチン氏は16日に電話協議した。ゼレンスキー氏が会談後にホワイトハウスを去ると、トランプ氏は首脳会談についてソーシャルメディアに投稿したが、トマホークについては言及しなかった。「ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領との会談は非常に興味深く、友好的なものだった。プーチン大統領にも強く提案したように、今こそ殺りくを止めて合意を結ぶ時だと伝えた!」と書き込んだ。「現状のままで双方に勝利を宣告させ、歴史に判断を委ねるべきだ!これ以上の銃撃も、死も、持続不可能な巨額支出もあってはならない」と訴えた」
トマホークをウクライナへ引き渡して、ロシアの最終反応をみることだ。ロシアは、絶体絶命の境地を追い込まなければ翻意しまい。口先の和平論を唱えるだけだ。
(2)「その後の記者会見で、ゼレンスキー氏は戦争終結に向けた2国間または3国間協議に前向きだと述べた。兵器システムの供与について質問されると、「私は現実的だ」と答えた。 トランプ氏はまた、和平合意を仲介するために今後数週間のうちにハンガリーでプーチン氏と個別に会談する予定だと述べた。トランプ氏は大統領選挙中、ロシアとウクライナの戦争を「就任初日」に終わらせられると豪語していたが、いまだ実現していない」
戦線拡大を望まないが、これ以上の膠着は犠牲者が増えるだけである。ロシアへ和平を決断させるには、思い切った圧力が必要である。
(3)「トランプ氏はプーチン氏が時間稼ぎをしようとしていると思うかと記者に問われると、プーチン氏はディール(取引)をまとめたがっていると思うと応じた。トマホークの射程は1000マイル(約1610キロメートル)以上で、ロシア内陸の標的に届き、これまでウクライナに供与された西側諸国の武器の能力をはるかに上回る。ロシア政府関係者は、トマホークの供与は大幅なエスカレーションを招くと警告している」
ロシアは、トマホークを恐れている。有効な武器の証明だ。ウクライナへ、引き渡してロシアの最終的反応をみるのも必要だ。
(4)「ゼレンスキー氏のホワイトハウス訪問は、トランプ氏の大統領2期目では今回が3回目。両首脳は会談を始めるにあたり、温かくあいさつを交わした。トランプ氏はゼレンスキー氏の黒のスーツジャケットを「美しい」と褒めた。今年に入ってからの訪問とは異なり、ゼレンスキー氏はホワイトハウス近くの迎賓館「ブレアハウス」に宿泊した。ゼレンスキー氏はトランプ氏に「あなたの助けがあれば、われわれはこの戦争を止められると確信している」と語った」
ウクライナは、トマホークさえ入手できれば戦線を転換できことがハッキリしている。ロシアが劣勢に回っている。


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