インドネシア政府は10日、経営危機に陥った高速鉄道を巡り、中国への債務返済のため年間1兆2000億ルピア(約110億円)を財政負担すると明らかにした。インドネシア政府は、同鉄道を巡って鉄道収入から債務を返済でき、国費負担が発生しないとの理由で、2015年に日本から中国案に乗り換えていた。結果として、中国側提案を受入れて大失敗となった。
『日本経済新聞 電子版』(2月10日付)は、「インドネシア、高速鉄道の中国債務返済で財政負担へ 年100億円規模」と題する記事を掲載した。
インドネシアのプラスティヨ国家官房長官は10日、首都ジャカルタで記者団に「プラボウォ大統領は高速鉄道の債務返済に向けて、政府が国家予算から年間で約1兆2000億ルピアを支払うことを決めた」と語った。
(1)「同国の高速鉄道「Whoosh(ウーシュ)」は、23年10月に商業運転を始めた。建設は中国が広域経済圏構想「一帯一路」の一環として支援した。およそ、72億ドル(1兆1000億円)の総事業費のうち、75%に当たる54億ドルは中国開発銀行からの融資だ。高速鉄道の運営企業は、インドネシアの国営企業連合が60%、中国の企業連合が40%を出資する。当初は鉄道収入から債務を返済する計画だったが、鉄道収入が想定を下回り、赤字が続くなか、自力での返済が困難になっていた」
中国提案の最大の失敗は、建設費用を減らすために「集客」という基本を無視したことだ。乗客あっての鉄道である。利便性を無視して、速度に早い高速鉄道を建設しつ大失敗した。いかにも、中国企業のやりそうな落し穴に嵌まった典型例である。
(2)「高速鉄道の運営企業は、政府系ファンドのダヤ・アナガタ・ヌサンタラ(ダナンタラ)の傘下にある。ダナンタラも債務返済に向けて資金拠出する方向で、国費投入はさらに拡大する可能性が高い。政府は、中国との間で債務再編交渉に乗り出しており、返済期間の延長などを提案しているとされる。中国側は17年に高速鉄道の運営会社に期間40年、金利2%で約45億ドルを融資した。23年には事業費が想定より増えたことに対応し、期間35年、金利3%強の追加融資も決めた」
インドネシア政府の責任も重大だ。目先の利益(財政負担のない)を追って大失敗だ。年間、110億円規模の財政支出を余儀なくされるという。安物買いの銭失いである。笑い話に出てきそうな事例である。日本という国を信頼しなかった結果、「大穴に」飛び込んだ形だ。今になって、日本側へ泣きついてきているようだが、日本政府は一切、関わらない姿勢を取っている。
(3)「高速鉄道を巡って、インドネシア政府はもともと日本の新幹線方式を導入する計画だったが、15年に中国案に乗り換えた。日本案では、総事業費を6000億円と見積もり、うち4500億円を期間40年、金利0.1%の円借款で充当する計画だった。当時のジョコ政権は中国案を選んだ理由に、政府による財政負担や債務の政府保証が必要ないことを挙げていた。今回、政府が債務の返済に国家予算を活用すると決めたことで、当時の見通しは崩れた」
今から思えば、日本案はインドネシア側に立った案であった。金利は、たった0.1%の円借款である。ただ同然の金利であった。インドネシア政府は、土壇場で有利な日本案を捨てて中国案に乗り、こういう結果を招いた。当時の責任者は何を見ていたのか。


コメント
の円借款である。ただ同然の金利であった。
ジャカルタはすでに水没が始まっで40年後?には放棄で都市消滅なのに金返せるの?
そのための、ボルネオ島に新首都建設なのに、これから少子化だよ!カネがない!!
鉄道決定のあの時、日本のデータが中国に渡り中国案と採用された。お人好し日本人
舐められた、馬鹿にされた日本人でも、またお願いされたら援助しかねない・・・。
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