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イランのクルド人武装勢力が、イスラエルと米国がイラン政権に対して展開中の軍事攻撃に協力するかどうかについてトランプ米政権と協議している。協議に詳しい関係者によると、イラクを拠点とするクルド人勢力が主導し、イラク領内からイラン治安部隊に地上攻撃をしかけることの是非についても話し合われているという。

 

『フィナンシャル・タイムズ』(3月5日付)は、「米国がイランのクルド人武装勢力に接触、体制転換への布石か」と題する記事を掲載した。

 

情報を知る関係者2人によると、クルド人勢力は米国に対して情報提供、武器供与、訓練支援のほか飛行禁止区域の設置を求めている。これらの関係者は匿名を条件に、未確定の軍事作戦の概略について話した。クルド人勢力からの要請については合意に至っていないという。

 

(1)「ある関係者は、この協議は米中央情報局(CIA)が主導していると述べた。別の2人はイスラエルと米国による共同作戦の一環として位置づけている。元CIA高官は、CIAが「イランのクルド人勢力とは長年にわたって非常に良好な関係を築いている」と述べた。米ホワイトハウスのレビット報道官は4日、トランプ米大統領が「クルド人勢力の指導者とイラク北部に駐留する米軍基地について話したことは事実だ」と述べた。一方で、イランのクルド人部隊に武器や装備品を供与する「計画には一切」同意していない」

 

トランプ氏が、クルド人勢力の指導者と話し合ったことは事実であるという。クルド人部隊は、武器や装備品の供与を要請している模様だ。

 

(2)「トランプ氏の動きに詳しい2人の関係者も、トランプ氏がイランのクルド人勢力の指導者らと会談したことを認めた。一連の会談には、長年にわたって反体制運動を続けるイラン・クルド民主党 (KDPI)幹部との電話協議も含まれており、同党との接触は米大統領としては初めてとされる。また、事情を知る関係者2人によると、トランプ氏はイラクのクルド人勢力指導者とも話したという。その中には、クルド愛国同盟(PUK)を率いるバフェル・タラバニ氏も含まれる。タラバニ氏はトランプ氏が「現在の展開中の戦闘における米国の狙いについて説明した」と認めたが、それ以上は説明しなかった」

 

クルド人勢力とトランプ氏が、話し合あったことは事実である。詳細は,不明である。

 

(3)「イランのクルド系反体制組織は、1979年のイスラム革命以降、自治権の拡大を求めて現政権との武力衝突を繰り返している。イラン革命防衛隊は3日、イランのクルド人勢力がイラクから「イラン領内に越境しイランに対する攻撃をしかけ」ようとしたとしてイラク領内にある拠点を破壊したと明らかにした。複数の勢力はフィナンシャル・タイムズ(FT)に対し兵舎が攻撃されたと述べた。トランプ氏は米国とイスラエルによる攻撃が終わった後に「政府を掌握せよ」と(イラン国民に)呼びかけた。一方で、イランの反体制派への支援については矛盾するような発言を繰り返している」

 

トランプ氏が、まだ明確にクルド人勢力へ協力を求めていないようである。正式要請には、武器弾薬を供与しなければならないかあらだ。

 

(4)「トランプ氏は1日、イラン国民に対する約束を果たしたと発言し、今後の状況はイラン国民「次第だ」と述べた。同氏は、イランの元皇太子であるレザ・パーレビ氏とは距離を置いている。パーレビ氏はイラン革命で国を追われた故パーレビ国王の息子で、イランで暫定政権が立ち上がれば「指導者」にふさわしいのは自分だと名乗りを上げている。トランプ氏は「(イラン)国内にいる人物のほうがふさわしいだろう」と述べている。トランプ氏は3日には、最高指導者のハメネイ師亡き後にイランを掌握する「後継候補」に想定していたイラン国内の複数の人物は攻撃で死亡したとも述べた」

 

イランの元皇太子であるレザ・パーレビ氏は、政権復帰へ意欲満々である。トランプ氏は、パーレビ氏を買っていないので、すれ違いに終っている。

 

(5)「共和党のケビン・クレーマー上院議員は、イランの現体制を確実に転換させるための計画を米政権は持ち合わせていないと話した。「(新体制への移行が)望ましい結果かもしれないが、現時点では戦術的、戦略的な目的には入っていないし、今後もそうではない」。米国がイランのクルド人勢力を支援するという報道は、(イラン)政権に圧力をかけるために誇張されているのではないかというアナリストもいる。一方で、意味のある実質的な支援を行う意思が米政権にあるのかと疑う見方もある」

 

米国が、イランのクルド人勢力を支援するとの説は、多くの疑問付が付けられている。

 

(6)「イランのクルド人勢力に武器を供与するには、イラクのクルド人勢力の支援を得て武器を輸送し同国のクルド人地域を拠点として利用することが必要になる。英王立国際問題研究所(チャタムハウス)の中東担当ディレクター、サナム・バキル氏は、イラクのクルド人指導者やイラク政府、シリアがこれを容認するのかは疑わしいという。「空前の安全保障危機になる。理にかなっていない」と指摘する」

 

クルド人勢力が、米国と協力してイラン政権と戦うことに、イラク政府やシリアが容認するか疑問付がついている。