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中国製の武器や防空網は、これまで精密性で疑問付がついてきた。イランでも、中国製防空網は米国とイスラエルの攻撃に対して、完全な沈黙を強いられた。無力であったのだ。基礎科学の脆弱な中国が、西側諸国の近代兵器を模倣しても、大きな限界があることを示す事例の一つを増やすことになった。

 

『朝鮮日報』(3月8日付)は、「中国がイランに提供した防空網、米・イスラエルの空爆に歯が立たず信頼性低下に拍車」と題する記事を掲載した。

 

イランに配備された中国製の防空ミサイル・システムやレーダーが、最近の米国・イスラエルによる大規模空襲を防ぐことに完全に失敗したことから、中国製の武器システムの実効性を巡る論争が深刻になっている。

 

(1)「これまで中国は、自国製の防空網は米国の最先端ステルス機まで捕捉・撃墜できると自信を見せてきたが、実戦では何の対応もできないまま「無用の長物」に転落した―と評されている。33日の台湾『Newtalk新聞』など外信の報道を総合すると、イランは既存のロシア製防空網の限界を補完するため、中国の第4世代移動式レーダーシステム「YLC8B」などを導入し、首都テヘランをはじめとする主な戦略的要衝に配備した。中国は2016年の珠海エアショーでこのレーダーを初公開し、米国のF22やF35など現存の最強のステルス戦闘機を250キロ先から探知できる、と大々的にPRしていた」

 

中国は、精密工学と電子工学で決定的は脆弱性を抱えている。基礎科学が不足しているので、見よう見まねの限界を露呈するのだ。こういう自覚がないままに、西側先進国へ対抗しているのが現実だ。中国のノーベル科学賞受賞者は、一人しかいないという現実こそ、中国の科学レベルを示している。

 

(2)「これと共にイランは、中国が独自開発した新型の長距離地対空ミサイル「HQ9B」(紅旗9B)も運用している。射程が250キロに達するこのミサイルは、アクティブ・レーダー・ホーミング方式に加えて赤外線シーカーを搭載し、電子戦の状況でもステルス機を迎撃できる能力を持つ、といわれていた。中国は、米国のGPS(衛星利用測位システム)の影響から逃れるために自国の衛星航法システムである「BeiDou」(北斗)までイランに提供し、防空網の統合を支援してきた」

 

イランが、中国の口車に乗せられて導入した防空システムは全く役立たずであった。「無用の長物」になったのは、米国やイスラエルと中国の科学レベルの差を示している。

 

(3)「こうした中国製装備は、最近の実戦で全く力を発揮できなかった。イスラエルがおよそ200機の戦闘機を投入し、米国がB2ステルス爆撃機やトマホーク巡航ミサイルでおよそ1000の目標を精密攻撃している間、イランの防空網はただの1機も撃墜できなかった。台湾FTVは、専門家の見解を引用しつつ「イランは巨額の予算を投じて中国製レーダーを構築したが、昨年の核施設攻撃に続いて今年の大規模空襲でも、その性能を全く立証できなかった」と批判した」

 

米国は、ベネズエラ急襲作戦でも中国製防空システムを完全に制圧した。今回のイラン作戦でも同様の結果となり、中国は米国に「2連敗」を喫した。こうした状況で、台湾侵攻作戦を始めればどうなるか。中国が、大きな痛手を被るのは明らかであろう。

 

(4)「インドの英字紙『タイムズ・オブ・インディア』は、「現在、軍事アナリストたちが中国製システムの欠陥なのかどうかを細かく調べている」、「単に米国・イスラエル連合軍の圧倒的な物量に押されただけなのか、それとも根本的な技術的限界があるせいなのかが鍵」だとしつつ「主要施設を保護できない防空システムが市場で信頼を失うことは避けられない」と指摘した」

 

インドは、中国が潜在的敵性国家である。中国製武器に厳しい評価を下すのは当然であろう。インドは、米国と武器の共同生産を始めている。

 

(5)「中国製レーダーの性能が問題になるのは、今回が初めてではない。今年1月のベネズエラでも、中国製のJY27Aレーダーが配備されていたのに、当時のニコラス・マドゥロ大統領逮捕作戦に投入された米軍機を全く探知できず、侮られることになった。中国は強力な対ジャミング能力を強調していたが、実際には米海軍のEA18Gグラウラー電子戦機の攻撃1発でシステムが無力化されたという」

 

中国は、ベネズエラで大恥をかく結果となった。米海軍の電子戦機攻撃の1発でシステムが無力化されたからだ。米軍は、中国製防空システムの無力性を知り抜いている。

 

(6)「ジョージタウン大学のデニス・ワイルダー教授は、香港の英字紙『サウスチャイナ・モーニングポスト』のインタビューで、「米国とイスラエルは電子戦、サイバー戦、情報収集、そして陸・海・空・宇宙のアセット(軍事資産)の統合運用面で圧倒的な優位を占めている」とし、「先端技術の実戦活用の面で中国はまだ米国に10年以上も遅れを取っているものとみられる」と分析した」

 

米軍の強みは、陸・海・空・宇宙から得られる情報を瞬時に統合して、作戦計画を変えられるという機動性にある。まさに、電子戦の威力をまざまざとみせつけている。中国は、まだ米国に10年以上も遅れを取っている、と指摘されるのはその通りであろう。もう一つ、中国は作戦計画を後方の中央司令部が行っている点も時代遅れである。最前線の部隊が、状況判断しなければ間尺に合わないのだ。