米国は、イランとの戦争を始めて数日が経過した。終結の見通しは立っておらず、軍事作戦「壮大な怒り」に、米国の納税者がどれほどの費用を負担することになるかという疑問が浮上している。ワシントンに拠点を置くシンクタンクが、国防総省が公表した攻撃対象や作戦に投入された装備の情報を分析したところ、今回の戦争には、1日あたり約8億9140万ドル(約1400億円)かかっていると試算する。
『CNN』(3月8日付)は、「米軍の対イラン軍事作戦、費用は1日あたり1400億円か 最大15兆円の可能性も」と題する記事を放送した。
米国防総省は費用の見積もりを公表しておらず、今回の作戦のための追加支出の法案を議会に求めてもいない。米シンクタンク「政策研究所」の国家優先プロジェクトのプログラムディレクター、リンゼー・コシュガリアン氏は、「これは非常に予測が難しく、終わるまで費用は分からない」と述べた。コシュガリアン氏は「イラク戦争の費用は最終的に約3兆ドル(現在のレートで約470兆円)になった。だから今回も、天文学的な額になる可能性は十分ある」と語った
(1)「CNNはシンクタンクや政府支出の専門家に取材した。以下はその概要。
ワシントンに拠点を置くシンクタンクが、国防総省が公表した攻撃対象や作戦に投入された装備の情報を分析したところ、今回の戦争には1日あたり約8億9140万ドル(約1日あたり約)かかっている。戦略国際問題研究所(CSIS)は、米国が「より安価な武器弾薬」に移行し、イランが発射するドローン(無人機)やミサイルが減少すれば、費用は減少すると予測している。CSISは報告書で「今後の費用は主に作戦の強度と、イランの報復の有効性に左右される」と指摘した」
CSISは、1日あたり約1400億円掛っているという。イランの反撃しだいで費用は変わってくる。最終的に、米国はウランを回収する特殊部隊を派遣すると報じている。安全が、完全に保障されるという条件付きだ。
(2)「CSISの分析によると、最大の支出は空軍、海軍、地上部隊の作戦だ。空軍の作戦費用は1日あたり約3000万ドル、海軍の作戦費用は1日あたり約1500万ドルと見込まれている。地上作戦は1日あたり約160万ドルとなる。2025年6月に米国がイランの核施設を攻撃した作戦「ミッドナイト・ハンマー(真夜中の鉄槌)」の費用は、今回の戦争で米国が攻撃を開始してから最初の100時間の軍事作戦費用より少なかった。昨年の作戦は約2時間半しか続かなかった」
米国が、25年6月にイランの核施設を攻撃した作戦では、今回の戦争で米国が攻撃を開始してから最初の100時間の軍事作戦費用より少なかったという。
(3)「CSISによると、今回の戦争の最初の100時間で約37億ドルが費やされた。一方、ブラウン大学の研究プロジェクト「コスト・オブ・ウォー」は、昨年の攻撃の費用を約20億4000万ドルから22億6000万ドルと推計している。このプロジェクトは米国の軍事支出や軍事作戦に関する研究を公表している」
今回の戦争の最初の100時間で、約37億ドル(約5800億円)が費やされた。25年6月の空爆費用は、約20億4000万ドル(約3200億円)から22億6000万ドル(約3550億円)という。
(4)「作戦がどのくらい続くのかは不明だ。トランプ政権は「2週間」「4週間」「6週間」と異なる見通しを示している。米国のヘグセス国防長官は4日、「われわれはまだ始まったばかりだ」と述べ、米軍は作戦を「加速させる」と付け加えた。ペンシルベニア大学ウォートン校のペン・ウォートン予算モデルのディレクター、ケント・スメッターズ氏は、CNNに対し、戦争が2カ月続いた場合、地上部隊を投入するかどうかや弾薬の補充速度によって、費用は400億ドル(約6兆3000億円)から950億ドル(約15兆円)になる可能性があると述べた。スメッターズ氏は、CNNに「現在議論している投資の規模は、イランが核兵器を入手し使用するコストと比べれば取るに足らない」とし、それは「数兆ドル規模の多大な損害」になると指摘した」
戦争が2カ月続いた場合、費用は400億ドル(約6兆3000億円)から950億ドル(約15兆円)になるという。イランが、核兵器を入手し使用するコストは、数兆ドル規模の大損害としている。これに比べれば、戦争コストは比較にならないとしている。


コメント
コメントする