外国人観光客の間では、シニアが自分の生まれた年に作られた中古時計に関心を寄せている。「生まれ年時計」として珍重されているもの。日本のヴィンテージ腕時計が、きれいで安い「ジャパンユーズド」として、高い人気だ。
『テレビ朝日』(7月9日付)は、「外国人客が中古時計店に殺到 日本製の品質に魅了され セイコーずば抜けて人気」と題する記事を掲載した。
アメリカから来た人(21)は、「今もセイコーの時計をつけていますが、きょうはカルティエとグランドセイコーを探しに来ました」。ポーランドから来た人(30)も、「日本の時計はクオリティーが最高です」とべた褒め。中古の腕時計を販売する店には、次から次へと外国人が入っていきます。お目当ては日本のヴィンテージ時計です。
(1)「腕時計を巡っては、セイコーが6日から一部商品を43.7%値上げするなど、高級路線を中心に高騰しています。そんななか、円安以外にも製品そのものやメンテナンスへの信頼が厚く、日本の“モノを大切にする文化”が評価されています。ファイアーキッズ 佐藤和男代表は、「日本人のものづくりの魂ですから、徹底的に磨き抜いた技術、品質へのこだわりが込められていますので、外国人の方は『こんなに良いものがこんなに安く、信じられない』となります」と指摘」
年配の者には、「時計はスイス」という古い言葉が記憶にあるように、スイスは「伝統・ステータス・資産価値」で揺るがないものがある。スイス製の評価は、伝統的な手仕上げ・職人技が最大の価値だ。価格帯は高め(入門でも8〜12万円、人気モデルは100万円以上)。
日本製も、「技術革新・精度・コストパフォーマンス」で引けを取らない存在になっている。価格に対する性能が圧倒的に高いのだ。1万円台〜10万円台で高品質であり、メンテナンス性が良く、壊れにくい・扱いやすい。海外でも評価が急上昇(特にグランドセイコー)している。
(2)「この店では、25万円から60万円前後が中心の「グランドセイコー」や10万円から30万円前後が中心の「シチズン」の実用的でレトロな名機が、特に人気だといいます。「(外国人の購入で)圧倒的にナンバーワンはセイコーです。ズバリ、(販売数は)オメガの2倍。オメガとロレックスを足しても、まだセイコーの方が多いはずです」
外国人の人気は、グランドセイコーという。オメガとロレックスを大きく引き離している。
(3)「昨年度後半の販売数は、前半の1.5倍に急増しました。なかでも、外国人が1.7倍と大きく伸びています。「日本でトランジットして、ファイアーキッズで時計を買って目的の国に行く。そのためだけにトランジットする方もいるくらい」である。ヴィンテージ時計の人気は、外国人だけにとどまりません。というのも、今、「生まれ年時計」を持つ人が増えているのです。常連客(59)は、「自分の生まれ年は2本持っています。これには負けないで生きていなきゃダメかなと」。常連客の男性は2年ほど前に20万円前後の国産とスイスの腕時計を買ったといいます」
外国人客は、わざわざ日本で乗り継ぎして中古時計を買う人まで現れている。日本人もヴィンテージ時計を購入する人が出始めた。
(4)「佐藤代表、「生まれ年は誰にとってもスペシャルな年ですから、自分と同じだけの時を歩んだ時計、これを見つけて自分もこれからも頑張っていこうと。両親のために買った生まれ年の時計が引き継がれて、自分の子どもに引き継がれていくという、そんなストーリーを考えて買った方も先日いました」とにっこり」
ヴィンテージ時計を購入する人達は、自分の子どもへの「引継ぎ」も考慮している。親の時計を子どもが身につける。想像しただけでも、「ほっこり」気分になる。幸せな家庭であることが滲み出た話だ。


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