5年間続いた世界の半導体景気が、ようやくピークの時期に差し掛かってきたと指摘されている。半導体と言えば、今や韓国を代表する唯一の産業だ。自動車、鉄鋼、造船が軒並み不調の中、韓国経済を健気に支えてきた。それが、警戒信号を灯すとなると、不吉な話だが、「韓国終焉」の始まりとなろう。
韓国の半導体は、日本の技術を窃取したことで基礎を固めた歴史がある。今や「世界のサムスン」だが、日本の半導体技術者を金曜の最終便でソウルへ連れて行き、日曜の最終便で羽田へ帰す形で、日本の技術を窃取した。中国も、この韓国に見倣って同じようなことを米国でやっている。儒教国には、こういうずる賢いところがあるのだ。「論語」は立派な教えだが、経済倫理までは教えなかった。その報いが、堅実な研究を怠らせ、国の経済を左右する事態を招いている。
『朝鮮日報』(7月25日付)は、「ポスト半導体に備えない韓国」と題する社説を掲載した。
韓国最大紙の嘆きである。文政権の経済政策は「反企業」「親労組」である。このように一方に偏った政権の下で、韓国経済が窒息するのは当然だ。「保守」が、韓国における諸悪の根源という認識である。大企業が弱ってへとへとになれば、「いい気味だ」という程度の認識の政府が、韓国経済の危機を救うどころか、傷を深めるに違いない。非常識な政権が登場したものだ。
(1)「韓国の主力産業のうち、半導体は圧倒的な世界首位を維持する唯一の品目だ。世界市場を席巻していた造船業が没落し、自動車、鉄鋼、スマートフォン、ITなどが限界に直面した状況でも半導体はトップを守っている。韓国経済がそれでも2~3%台の成長を成し遂げられるのは半導体のおかげだ。昨年の韓国経済の成長率3.1%のうち、0.4ポイントは半導体によるものだった。半導体は輸出の20%、企業の営業利益の約4分の1、設備投資の20%を占める。半導体なき韓国経済は想像しにくい」
半導体産業は、韓国経済の屋台骨である。それが、ピークを過ぎて傾きかけている。大変な事態だが、危機感はない。日本の技術を窃取して「高級アルバイト代」を払っただけで手にした宝物である。有難味がないのだろう。基礎研究から地道に築き上げたものなら、研究の副産物があるはず。技術窃取という「移植」だから、その副産物もないのだ。
(2)「半導体好況が終わりゆくにもかかわらず、誰も『ポスト半導体』に備えていない『革新成長』『規制革新』は言葉だけで、政府は『反企業』『反市場』政策を相次いで繰り出している。未来の収益源を育成する産業戦略と競争力強化対策を考えている官庁はない。与党の院内代表という人物は、サムスン電子の成功を『下請け業者を搾取したおかげ』だとして、『積弊』と決め付けた。こんな国で世界トップを守れること自体が奇跡に近い」
韓国財閥に共通しているのは下請け虐めである。その中で最近のサムスンは、下請けの保護に努め、買い叩きや代金支払い遅延防止などに努めてきたのは事実だ。与党の「アンチ企業派」は、大企業と聞けば蛇蝎のように嫌っている。こういう認識が、韓国経済を衰退に導くに違いない。同じ韓国国民としての連帯感がなく、企業を敵視する異常な精神状態だ。「感情8割:理性2割」の社会である。





