中国は2020~2024年、世界で4番目の武器輸出国である。スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によると、トップは米国(43%)である。以下、フランス(9.6%)、ロシア(7.8%)、中国(5.9%)の順序である。特に地域紛争などで安保状況が悪化した西アフリカでは、最近5年間の中国武器輸入量が直前期間の2倍に増えている。
価格が安く、西側と違って武器輸出に制限を設けていないため、中国産が好まれている。しかし、昨年のタイ-カンボジア国境紛争で、タイが中国から輸入したVT-4戦車は、射撃中に砲身が爆発するなど、品質問題がクローズアップされている。中国武器の品質劣化は、これまでも燻っていた。攻撃中に砲身が爆発するとは、「品質管理」に問題がある証拠だ。
『中央日報』(2月9日付)は、「敵を攻撃中に戦車の砲身が爆発…『中国産武器』輸入国の悲鳴」と題する記事を掲載した。
英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)の副研究員サム・クレニ・エバンス氏は、英国防衛産業ニュースおよび分析メディア『カリブレディフェンス』への寄稿「中国防衛産業輸出:残酷な話」で、中国防衛産業の問題点を指摘した。エバンス氏は、中国製武器体系が持続的な技術的欠陥とアフターサービス問題で購買国の軍事能力を阻害する事例が繰り返されていると明らかにした。
(1)「著者は、中国武器体系の代表的な問題として信頼度と品質管理を挙げた。陸上装備では中国がタイに輸出したVT-4戦車が最近のカンボジアと戦闘で砲身が爆発するなど複数の欠陥が報告された。航空装備分野では、ミャンマーに輸出されたパキスタンとの共同開発のJF-17戦闘機が、2022年末に亀裂とレーダー誤作動などでほとんど運用が中断している点が挙げられた」
問題は、戦車の砲身爆発だけでない。JF-17戦闘機が、2022年末に亀裂とレーダー誤作動などでほとんど運用が中断されている。いずれも、実験を十分に行わず製品化した失敗だ。
(2)「バングラデシュが、導入したFT-7とK-8W訓練機もさまざまな問題で運用に困難が生じた。ヨルダンとイラクの導入したCH-4無人航空機も導入後にいくつか不満が提起された。海軍艦艇分野では、パキスタンに輸出されたF-22P護衛艦にミサイル射撃統制システム、レーダー・推進システムで持続的な問題があったという報道がされた」
このように軒並み、中国製武器が問題を起こしているのは、品質管理の問題であろう。中国軍へ納品された武器も、こうした脆弱性を抱えているに違いない。「オモチャの武器」になりかねない話だ。
(3)「中国武器の輸出に関し最も多く言及されるもう一つの問題は、事後支援と部品供給の不在だ。購買国が武器導入後に必須部品を確保したり整備支援を受けたりすることができず、運営が中断する事例がいくつか報告された。これは中国防衛産業企業が契約後に持続的な技術支援を提供しないからだ。輸出装備の初期の価格競争力はあっても、実質的な運営・維持費用とリスク負担はむしろ高まるという評価が出る理由だ」
武器取引では、安定したアフターサービスと部品供給が前提である。それが守られていないとは、ビジネス原則に反している。契約違反である。
(4)「こうした問題は、単純な機械的欠陥以上の意味を持つ。国際的な軍事協力と防衛力量の相互運用性を考慮すると、中国製武器の欠陥は購買国の戦略的信頼にも影響を及ぼす。実際、一部の国はこうした不信感のために中国産武器の導入を見直したり、西側との協力を拡大したりするなど代案を模索している。また、技術的欠陥と支援不足は中国防衛産業の基礎の構造的弱点を見せているという分析もある。品質管理、生産過程の一貫性、そして購買国の要求に合う持続的な支援体系などが中国防衛産業企業にはまだ十分でないということだ。著者は「中国武器の競争力は低価格で始まるが、運用・持続性・支援サービスの側面で信頼性が低いという認識は長期的なパートナーシップ構築に負担を与える」という結論を出した」
中国製武器は、恒常的な技術的欠陥と支援不足という難題を抱えている。これは、中国防衛産業の基礎が、構造的弱点を持っている証拠だ。中国は、信頼性がこれほど低い武器で、台湾侵攻をやろうとしている。米国製武器とは比較にならないであろう。

