トランプ米大統領は29日、イランとの合意に関する最終決定を下すため、ホワイトハウスのシチュエーションルーム(作戦指令室)で会合を開くと述べた。今後新たに発表するまで、金銭のやり取りは一切行わないとも強調した。トランプ大統領は交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、イランが核兵器を保有しないことに同意しなければならないと改めて強調。ホルムズ海峡が直ちに開放される、とも述べた。また、濃縮ウランについては、国際原子力機関(IAEA)と連携して米国が掘り出し破壊すると述べた。以上、『ロイター』(5月30日付)が報じた。
『日本経済新聞 電子版』(5月30日付)は、「トランプ氏、対イラン交渉『最終決定へ会議』 SNSに投稿」と題する記事を掲載した。
トランプ米大統領は米東部時間29日午前(日本時間29日深夜)、イランとの戦闘終結に向けた交渉をめぐり「最終決定をするためにシチュエーションルーム(作戦司令室)でこれから会議をする」と自身のSNSに投稿した。
(1)「核問題について「イランは核兵器を決して保有しないことに同意しなければならない」と改めて強調した。濃縮ウランは「イランおよび国際原子力機関(IAEA)と緊密に協調し、破棄される」と主張した。地下に埋まった濃縮ウランは米国が掘り起こすとも説明した。ホルムズ海峡については「制限のない船舶航行のために、通航料なしでただちに開放しなければならない」と改めて主張した」
米国の主張が、そのまま記載されている。濃縮ウランは米国が掘り起こすとか、通航料なしとなっている。
(2)「米政府当局者が28日にイランと「暫定合意」に達したと説明していた。トランプ氏は「はるかに重要性の低い他の項目は合意された」と書き込んだ。米イランの交渉は核問題やホルムズ海峡の開放を巡り、なお駆け引きが続いているとみられる」
核問題やホルムズ海峡の開放が、最大の問題である。これが、曖昧にされれば米国の立場はなくなる。
(3)「革命防衛隊に近いファルス通信は29日、情報筋の話として、トランプ氏の合意に関する投稿は「信憑性に欠ける」と報じた。中身に「真実と噓」が混在していると指摘した。 「通航料」を徴収せずにホルムズ海峡を開放する義務がイランにあるとは合意案に記載はないと主張した。高濃縮ウランを破棄する条項もないと伝えた。一方で、凍結資産から120億ドルを即時支払うとの条項があると説明した」
凍結資産から120億ドルを即時支払うとの条項があるという。イランにとっては、ここが当面の経済苦境を乗切る上でポイントになる。増額の妥協の余地があるかもしれない。
(4)「アラグチ外相は同日、オマーンのバドル外相と電話協議し、米国と合意するには「米国が過度な要求や矛盾を解消しなければならない」と述べた。自身のSNSに投稿した。ホルムズ海峡の将来の管理について協議したことも明らかにした。
イラン経済は、破綻の淵に立たされている。これが、妥協をさせる上で、大きな圧力になろう。



